2016年12月31日土曜日

不肖・三田登がモノ申す!(71)

~先の見えぬ福島原発事故・汚染水対策~
それ、みたことか。役に立たない凍土壁!

案の定、福島原発の汚水対策の凍土壁について、原子力規制委員会は「効果が限定的」と判断。井戸からの汲み上げによる地下水位の調整を求めていることが報道されています。

しかし、そもそも、凍土壁は「高濃度汚染水対策の切り札」とされていたはず。すでに建設費345億円の国費が投じられ、しかも、膨大な電気料金を日々費やしているシロモノ。当初から効果に疑問の声が出ていました。

経済産業省は、福島原発事故の(事故処理費21.5兆円)賠償費のうち、2.4兆円を送電網の使用料である託送料や、新電力の料金への上乗せなどの方針を示し、責任と負担を国民に転嫁させようとしていますが、その無責任さには呆れるばかりです。

また、「高速増殖炉原型炉・もんじゅ」の廃炉が決まりつつも、いまだに政府は「核燃料サイクルは堅持する」といいます。しかし、プルサーマルでも原発政策の展望を失っています。それでも続ける理由はただひとつ。各電力会社の資産と経営を支えるため。そのために、国民の命と生活は二の次だと考えているのは明白です。

お隣の韓国では、国民の声で大統領を辞任決定に追い込みました。「いや、日本だって国民の声でアベ自公政権を打倒するべき情勢なのに…。」と思っているのは私だけではないはずです。

2016年12月15日木曜日

不肖・三田登がモノ申す!(70)

市民が、県に「沖縄・高江への千葉県警機動隊派遣中止勧告を求める住民監査請求書」を提出!
県に911人分の監査請求書を渡す会代表
県政記者室で記者会見する市民と弁護団
本日12月15日、千葉県内有志による「県警機動隊の沖縄派遣中止を求める住民監査請求の会」のメンバーが千葉県庁を訪れ、沖縄・高江のヘリパット建設に反対する住民を弾圧するための、千葉県警機動隊派遣中止勧告を求める住民監査請求書を提出。私も同行させていただきました。

東京、神奈川、大阪、愛知、福岡でも機動隊派遣が行われ、同様の住民監査請求の取り組みが進められています。千葉県でも約半月という限られた時間の中、911人が監査請求人になり、提出前の記者会意見には弁護団とともに多くの市民が同席しました。

請求の要旨にもあるように、公金を使って、一般市民を何らの法的根拠なく制圧する一連の違法・不当な行為を許すわけにはいきません。

ヘリパット建設が住民の命と生活環境を脅かすものであることは、連日のオスプレイ墜落事故でさらに明らかになりました。

千葉県木更津駐屯地では来年1月からオスプレイの定期整備が予定されており、沖縄にあるオスプレイが空を結ぶことになります。千葉の地からも反対の声をあげていく意味は大きいものがあります。

監査委員会は60日以内に結論を出さねばなりませんが、請求却下を許さないための更なる運動のうねりが求められています。

2016年12月13日火曜日

市議会レポート㉒

三田 登の12月議会・一般質問(要旨)

質問する三田(ネット中継より)
「新川周辺地区都市再生整備計画・事後評価」に関連して
質問①
「事後評価委員会」と「アンケート調査」の位置づけと経緯について
事業費については、道路・橋梁・歩行支援施設、公園、やちよふれあいの農業の郷、中央図書館・市民ギャラリー、総合グラウンド、多文化交流センターで、総事業費は約90億7,000万円。

それに対して、「社会資本整備総合交付金の(当時は「まちづくり交付金」)」交付対象事業費は約74億6,000万円で、交付額約21億7,000万円。国費率は約29.1%。新川計画により、八千代市は70憶円近くの負担を背負うことになった。

市債分の償還、つまり返済は平成41年まで続くそうだが、直近の9月段階での償還額はわずか1億5700万円。それとは別に、利子はなんと総額7500万円。元金の約半分だ。今後も市民にとって大きな負担となり続ける。

一応の事業完了を受けて、平成27年12月に同事業のアンケート調査が実施され、本年3月に公表されているが、位置づけと、これまでの経緯は。

質問①回答(秋葉市長)
事後評価の実施にあたっては、その4つの目標値の達成状況を調査するため、計画策定時と同じ方法により、12月3日から25日にかけてアンケート調査を行った。

なお、事後評価においては、学識経験のある有識者などから構成される「八千代市社会資本総合整備計画事後評価委員会」を設置し、2回の審議を経て「事後評価シート」を作成し、公表した。その後、市民から寄せられた意見を反映した「事後評価シート案」を再度、委員会に諮り「事後評価シート」とし、公表した。

質問②
「アンケート調査」の内容と結果をどう捉えているのか
調査結果で注視したいのが市民満足度に関する「数値目標の達成状況」について5項目ある「図書館・市民ギャラリー」に関する市民満足度は、目標値3.27に対して確定値が2.70。また、「多文化交流センター」などの外国人との地域交流に関する市民満足度は、目標値3.10に対して、確定値が2.84。総合グラウンドなどの屋外スポーツ施設に関する市民満足度は、目標値3.38に対して確定値が2.87。そして、ふるさとステーション・道の駅八千代の利用客数が目標値で年間81万1000人に対して、確定値65万5400人と、これまた大幅に下回っている。

これ以外に公園施設に関する市民満足度が目標値3.41に対して確定値3.41と同数。クリアしたかという点では微妙。最後に道路・橋梁に関する市民度が目標値3.08に対して3.13と、唯一、数字をクリアしているという報告だ。

計画区域内のインフラ整備以外は、市がみずから設定した数値も大方がクリアできていない調査結果が出ている。「アンケート調査」の内容と結果をどう捉えているのか。

質問②回答(荒木都市整備部長)
調査の結果、「公園施設及び道路・橋梁に対する市民満足度」は目標値に達していたが、「図書館・市民ギャラリー及び屋外スポーツ施設に対する市民満足度」は、目標値に達していない。目標値に達しなかった理由をアンケートの回答から見ると「図書館・市民ギャラリーに対する市民満足度」では、「有料の駐車場」についての意見が。

「屋外スポーツ施設に対する市民満足度」では、「施設を利用したことがない」との意見が多く挙げられており、目標の指標に影響があった。「道の駅やちよの利用者数」については、過去最も多い利用者数を目標値としたことなどにより目標値に達しなかった。

これら目標値に達しなかった指標については「評価の手引き」に基づくフォローアップとして事業担当課と協議を行い、施設に設置している意見ボックスや、直接お伺いする御意見等を参考にしながら、より一層、施設の利活用に努めたい。

再質問・農業交流センター除外の理由は
新川計画のひとつであり、一番、最初に完成された「やちよ農業交流センター」が調査対象から除かれているが、その理由は。

再解答(荒木都市整備部長)
目標に対する効果を計るために、指標を設定しているが、新規施設は、施設そのものの目標になってしまうことから、計画の指標とはしなかった。

再々質問
今の回答はおかしい。図書館・市民ギャラリーだって、総合グラウンドだって新規施設だ。それでも指標、目標を設定している。農業交流センターも同じ評価方法でやればいいだけの話だ。

再々解答(荒木都市整備部長)
新たに整備した施設の指標については、施設の分野ごとの満足度を指標としている。やちよ農業交流センターの指標については、当該施設と八千代ふるさとステーションとを一体的に利活用することで、八千代ふるさとステーションの施設利用者が増加することを想定し、計画の策定時に「八千代ふるさとステーション」の利用状況から従前値と目標値を設定していることから、目標値の確認方法についても同じ方法により調査を行っている。

三田指摘
ようするに「農業交流センター」は「ふるさとステーション」と一緒と考えているから、調査は「ふるさとステーション」だけでいいことになってしまっている。「やちよ農業交流センター」は、新川計画で一番早く開業されたにも関わらず、利用率が低迷していることは市も認めているはず。ならば、「一体的」などと、よく分からないことを言っていないで、シビアに調査分析すべき。

再々々質問
アンケート調査の対象範囲は、なぜ計画域内だけなのか
この調査が新川周辺地区に限定して実施している。では、新川計画で建設された施設や環境は新川周辺地区の住民だけのためのものなのか。

再々々回答(荒木健一都市整備部長)
都市再生整備計画は、計画区域内におけるまちづくりの目標に対応する事業となっておりますため、計画区域内のまちづくりの目標に対する効果を計る指標として、区域内の住民を対象にアンケート調査を実施した。

三田見解
施設に近い新川周辺地区だけでなく、対象範囲を全市的にすれば、立地などを踏まえれば、さらに確定値はさらに低くなった。それを恐れてのことではないか。

質問③
新川周辺地区事業の進展に向けた今後の方針は

アンケート結果、事後評価シート、事後評価委員会の見解などを踏まえて、同事業の進展に向けた今後の具体的指針を示すべきではないか。

質問③回答(荒木都市整備部長)
今後は、整備した施設を適切に維持・管理するとともに、施設のさらなる利用促進を図るためのPRや魅力あるイベントを行ってまいりたい。

なお、今後「第4次総合計画後期基本計画」のリーディングプロジェクトや、「八千代市まち・ひと・しごと創生総合戦略」にも位置付けられているとおり、様々な分野との連携による新川周辺の一体的な活用が図られるよう、関係部局等と、新川周辺の魅力向上を目指す。

三田見解と要望
新川事業では、いまでも年間3億円以上の維持費がかかっている。今後、時間とともに維持費はさらに増額されていく。経費ばかり増加して、逆に利用率ばかりが低下していくのであれば、傷の浅いうちに新川事業の抜本的な見直しが必要になってくるのではないか。PDCAサイクルのもと、しっかりとした、より具体的な運営方針を打ち立てていくことを強く要望する。

「財政運営の基本的計画」に関連して
質問①
「後出し」の投資的経費・市債の増額で基本計画と言えるのか

今回の財政運営の基本的計画は、たとえば地方自治法とか、地方財政法とか、法やルールに基づき策定されたものなのか。

質問①回答(安斎財務部長)
財政運営の基本的計画は,「財政リスク回避戦略2014キックオフ」に掲げた9つの立て直し策の一つであり、健全な財政運営を計画的に推進するため、中長期の財政収支見通しをもとに目標とすべき財政指標を定め、職員一丸となって取り組んでいくための財政運営上の指針として、本年2月に策定した。なお、このような財政運営に関する計画等は、その名称は様々だが多くの地方公共団体において策定されており、法に基づき策定しているものではない。

再質問
2月のローリングに続き、10月のローリングにおいて、投資的経費や市債など、わずか8か月で数値が大きく変動した。事情があるにせよ、このような結果を鑑みると、中長期財政収支見通しをもとに策定された計画を、はたして財政計画と呼べるのか。また、ここまで変動すると財政運営の基本的計画に掲げた目標値の見直しが必要ではないか。

再解答(安斎財務部長)
本年2月の同計画の公表時には、平成28年度当初予算案を反映した第1回目のローリング版を公表し、10月6日には平成27年度決算を反映した第2回目のローリング版を公表した。

第2回目のローリング版において数値が大きく変動した要因は、第1回目のローリング時点においては後期基本計画の計画事業が確定していなかったことから、計画計上経費を第2回目のローリングから反映させたことによるものであり、歳入においては国・県支出金及び市債,歳出においては投資的経費が大きく増額となった。

財政運営の基本的計画に掲げた目標値等については、平成37年度末までに達成すべき数値なので、財政収支見通しのローリングのたびに見直す考えはない。

三田見解
上位政策にくる後期基本計画の計画事業が確定していなかったから、計画計上経費を反映させることができなかった。その後、後期基本計画ができたので、10月になって、やっと2回目のローリングができた。本来は3月の予算委員会で議論されるべきもの。それが後期基本計画はできていない、後期基本計画の計画事業が確定していないということで予算委員会では「これで、どう議論しろというのか」と紛糾していた。そして、10月になってローリングをして公表した。つまり、市は「後出しジャンケン」をしたということだ。そして投資的経費・市債の増額をした。これで基本計画と言えるのか。市民に不信感を増幅させた。

質問②
投資的経費増額の理由は

中長期財政収支見通しのローリングにより投資的経費が大幅に増加した主な理由と内容は。

質問②回答(秋葉市長)
第2回目のローリング版は、債務負担行為事業等のほか、平成32年度までの計画事業に係る経費を計上した。これにより、第1回目と第2回目のローリング版における差として、後期基本計画の最終年度である平成32年度では約45億円、後期基本計画の計画期間である平成28年度から平成32年度までの合計額では、約137億4千万円の増となった。

なお、増となった主な事業とその額について、事業費ベースで、(仮称)学校給食センター東八千代調理場整備事業で約21億円、都市計画道路3・4・1号新木戸上高野原線整備事業(上高野第1工区)で約14億円、都市計画道路3・4・12号八千代台勝田台線整備事業(第1工区)で約9億2千万円、児童発達支援センター整備事業で約8億6千万円、小中学校校舎トイレ改修事業で約7億8千万円、東消防署移転・建設整備事業で約7億3千万円などとなっている。

再質問
市民への説明責任を果たすべきではないか

問題なのは、今回の後出しについて、議会だけではなく、重要なことは、市民にちゃんと説明責任を果たしているのかという点だ。しかし、今回の後出しの経緯については何の説明もなく、当然のごとく第2回ローリングが掲載されている。市は、それについて、なんの問題もないと考えているのか。私が疑問に思うのは、「どこに顔を向けて行政が行われているのか」という点だ。議会だけではく、市民に対する説明責任という点をどう考えているのか。

再回答(秋葉市長)
今回のローリングによる変動は,後期基本計画計上経費を計上したことによるものであり、後期基本計画の計画期間である平成32年度までは、ここまで大幅な変動は生じないものと想定しているが、今後、社会情勢等により収支見込みが大幅に変動するような事態が発生した場合は、市ホームページ等を活用し、変動要因等について市民にわかりやすく説明していく。

三田見解と要望
ローリングは免罪符ではない。その点をしっかり踏まえたうえでないと「行政の傲慢」ということになる。事実、秋葉市政になってから市債残高は平成25年が531億円、平成26年が564億円、平成27年が572憶円と増え続けている。八千代市が財政難に苦しんでいる時だからこそ、「後でローリングすれば済む」ということではなく、納税者である市民に、しっかりと説明責任を果たすよう求める。

「児童発達支援センター」の運営に関連して
質問①
施設の移転・建設計画の進捗状況は

センター施設の移転・建設計画の進捗状況はどうなっているか。

質問①回答(中台健康福祉部長)
八千代市公共施設等総合管理計画を踏まえ、民間活力の導入を含めた整備手法、施設の規模や人員配置等に関しまして検討が必要と考えており、第4次総合計画後期基本計画に沿って今年度は整備手法を決定していく。

質問②
「民活導入」と「事務事業評価」との整合性について

平成23年9月議会において、福山当時健康福祉部長が障害児行政あり方検討準備会の報告に関連して、「平成22年2月に児童発達支援センター嘱託医及び庁内関係課職員により、八千代市障害児行政あり方検討準備会を立ち上げ、検討の結果、児童発達支援センターの運営・建設については、当面公設公営で対応し、医療機関等の協力を得ながら運営していく」と述べている。

また、その後の平成24年3月の八千代市児童発達支援センター在り方検討委員会の「八千代市児童発達支援センターの在り方について・報告書」を読んでも民活については言及されていない。
それが、なぜか平成26年12月議会で、皆見当時健康福祉部長が「現在、公共施設の統廃合や民間活力の導入などについて公共施設再編に係る有識者会議の提言などを踏まえながら検討を進めているところでございます。」と発言している。

次に本年3月議会で、中台健康福祉部長が「児童発達支援センターの整備につきましては、昨年7月に策定されました八千代市公共施設等総合管理計画を踏まえ、民間活力の導入等を含めた整備手法、施設の規模や人員配置等に関しまして検討が必要と考えており、第4次総合計画後期基本計画に位置づけ、平成28年度には整備手法を決定していく予定となっております。」と発言。つまり、「民間活力の導入」については本年3月議会において、やっと少し語っただけだ。

また、「事務事業評価表」があるが、児童発達支援センター運営事業に関しては平成25年度において、運営事業、維持管理事業、相談支援事業の3部門とも「目的妥当性」において「民営化で目的を達成できるか」という評価では、評価区分では民営化については「可能性はない」あるいは「なじまない」と結論づけている。このように、市がみずから作成した「事務事業評価」では「民営化」を否定している。したがって、市側が議会で答弁した内容との整合性において祖語がある。

質問②回答(中台章記健康福祉部長)
児童発達支援センターの整備手法については、平成27年7月に策定された「八千代市公共施設等総合管理計画」において、民間活力の導入を検討し効率的で効果的な方法を検討する方針が示されている。整備手法については「児童発達支援センター在り方委員会」の提言や先進市の事例などを踏まえ、示された方針に沿って,民間活力の導入に関して検証し、この事業に適正な整備手法を検討する。

再質問その回答では整合性に欠けるという質問に答えていないではないか。

再解答(中台章記健康福祉部長)
平成26年2月に提出された「八千代市における公共施設再編に係る提言書」などを参考とし策定された「八千代市公共施設等総合管理計画」に基づく、民間活力の導入に関する検討であり、整合性に欠けていないものと考えている。

三田見解
おかしいではないか。前の回答のなかでも「「児童発達支援センター在り方検討委員会」の提言などを踏まえ」と答弁している。その在り方検討委員会の提言では「児童発達支援センターの運営・建設については、当面公設公営で対応し、医療機関等の協力を得ながら運営していく」と提言している。

ところが「児童発達支援センター在り方委員会」の提言や先進市の事例などを踏まえ」といいながら、一方では、「示された方針に沿って民間活力の導入に関して検証し、この事業に適正な整備手法を検討してまいります」とも答えている。だから、整合性に欠けているではないかと指摘しているのだ。

再々質問
あと3か月しかないのに整備手法が具体化されていないのか
3月議会で、中台健康福祉部長は「第4次総合計画後期基本計画に位置づけ、平成28年度には整備手法を決定していく予定となっております」と回答しる。つまり、あと3か月で整備手法が決定されるということだ。

また、中台福祉福祉部長は「公共施設等総合管理計画では、民間の活力の導入も含め、効率的で効果的な方法を検討する方向が示されております。民間での運営によるメリット・デメリットに関しましても検証し、計画に沿って検討を進めてまいります。」と答えている。

メリットもデメリットもある難しいテーマである、民活導入も含めた整備手法が来年の3月までに決定しなければならないということを考えると、現段階においても、先ほどのような、全く具体性のない回答しか出ないのは、おかしくないか。

再々回答(中台章記健康福祉部長)
あり方検討委員会の提言などを踏まえ,相談支援体制の充実を含めて現在検討を進めている。

三田見解
あり方検討委員会提言が報告書と提言を公表したのは平成24年3月だ。もう、4年9か月も経過している。いまだに「検討を進めている」などとノンビリとした答弁していること自体おかしい。

質問③
「公共施設等総合管理計画」に沿って実施されるのか

「公共施設等総合管理計画・アクションプラン」の保健・福祉施設項目のなかの「児童発達支援センターの整備」においては「老朽化が進み、手狭になっている児童発達支援センターの更新を行う」として、平成28年度、つまり、来年の3月までに基本設計、平成29年度に実施設計、平成30年度に工事建設、平成31年度には工事、旧施設解体明記されている。

しかし、私が担当部署に聞いたところ、28年度、つまり来年3月までには運営方針を決めたいと考えている状況とのことだ。ふつう、運営方針が決まらなければ基本設計にも入れないはず。そのような状況で「公共施設等総合管理計画・アクションプラン」に沿って実施できるのか。

質問③回答(中台健康福祉部長)
児童発達支援センターの整備は、相談機能の充実・福祉型の通園児数の拡充・医療的ケアの充実など、他施設との複合化を含め事業内容の検討し、整備手法の決定を行い、計画に沿って実施してまいりたい。

三田見解と要望
事務事業評価表は、担当部署からの実態を踏まえた評価をもとに庁内で総合的に議論を踏まえた分析資料といえるものであり、そういう意味では大いに尊重されるべきデータだ。

「児童発達支援センター運営事業」の評価では、「高度に専門的な療育サービス等を提供しようとすることで障害児を対象とした福祉サービスの向上を狙った事業であり、民間経営に預けた場合には経済性、専門性の面で現行以上のサービス提供は困難であると考える」とされている。

また、「児童発達支援センター維持管理事業」の評価では、「公共施設の維持管理については、市が責任を持って取り組む事業であることから、民営化はなじまない」とされている。
さらに、「障害児(あるいは者)相談支援事業」の評価でも「平成24年度実施した「八千代市障害者

健康福祉推進連絡会議」で、福祉型療育の部門は民間活用も含め検討する方針が示されているが、相談支援に関しては、健診など市の他の事業との関連も深く公営で行う方針が示されている」とされている。

したがって、市は、「児童発達支援センター在り方委員会」の提言や、この事務事業評価表の意見に沿って、整合性のある整備と運営を推進すべきであるということだ。この点を強調し、公設公営のもと、医療型児童発達支援と福祉型児童発達支援を併設し、新施設建設を促進するべきであることを指摘し、かつ私からの要望とする。(終わり)

2016年12月12日月曜日

不肖・三田登がモノ申す!(69)

~「沖縄高江への千葉県警機動隊派遣を中止せよ!住民監査請求キックオフ集会」が開催~
監査請求人は12日時点で750人に!
12月11日に千葉県弁護士会館において「沖縄高江への千葉県警機動隊派遣を中止せよ!住民監査請求キックオフ集会」が開催されました。当日は多くの市民が請求人になるべく参加。監査請求人は12日時点で750人となりました。私も監査請求人の一人です。

1996年、日米政府は北部訓練場の部分返還を条件に、返還される区域から北部訓練場の残余部分へ移設することを決定。2015年2月に沖縄防衛局が沖縄県国頭郡東村高江に2カ所のヘリパッドを建設(最終的には6カ所)して米軍に先行提供したためオスプレイの訓練が急増しました。

2016年7月には、残りのヘリパッド建設工事が再開。命と自然の破壊に住民の怒りは頂点に達しました。現地でテントを張り反対運動を展開。高揚する反対運動を恐れたアベ自公政権(警察庁)は、県警機動隊による住民や支援の市民への弾圧(暴力、破壊、逮捕、排除など)を繰り返し、さらには「交通の確保」を理由に東京、神奈川、大阪、愛知、福岡、そして千葉県の機動隊派遣を要請。さらなる弾圧強化を図りました。派遣された機動隊員による「土人」暴言報道も記憶に新しいところです。

そこで、冒頭で報告したように、県内有志による「県警機動隊の沖縄派遣中止を求める住民監査請求の会」が結成。時間が限られているなか、12月15日に住民監査請求をするために多くの千葉県民が監査請求人になることを求めて先月から運動を展開しています。

監査請求では、①「警察法第1条・個人の権利と自由を保護し、公共の安全と秩序を維持(中略)目的とする」「警察法第2条・警察の責務は個人の生命、身体及び財産の保護に任じる(後略)」に違反する行為を繰り返している。②「違法行為にも拘わらず、沖縄派遣中の千葉県警機動隊員の棒給、諸手当は千葉県に損害を生じさせている。などの違法行為を糾弾し、「違法・不当な公金の支出を停止し、千葉県公安委員会に対して機動隊員の派遣の中止を勧告すること」を求めています。

千葉県木更津駐屯地では来年1月からオスプレイの定期整備が予定されており、沖縄にあるオスプレイと、千葉の空とを結ぶことになります。これは沖縄高江の問題は千葉県民の問題でもあります。この取り組みの成功と発展は国民的課題として捉えるべきでしょう。

2016年12月6日火曜日

不肖・三田登がモノ申す!(68)

高江ヘリパット建設現場への県警機動隊派遣は違法だ!
みんなで監査請求人になろう!

「県警機動隊の沖縄派遣中止を求める住民監査請求の会」は、沖縄県東村高江の米軍用ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設現場の警備のため、県警が機動隊を派遣していることは違法だとして来月15日、県に住民監査請求を予定しており、市民に請求人の参加呼びかけをしています。

現地で抗議の座り込み行動をする市民たち
現地では機動隊により、法的根拠もなくテントなどが強制撤去されたり、住民が不当に逮捕されています。「市民の生命身体を保護し、憲法が保障する個人の権利自由を侵害してはならない」とする、警察法上の警察の責務に違反しています。

したがって、沖縄派遣で、機動隊員の給料を県が支出することは、違法・不当な公金支出にあたり、県公安委員会に速やかな派遣中止を求めます。

千葉県でも木更津市にオスプレイの整備計画が進行中で、反対運動も展開されており、高江の問題は決して他人事ではありません。

請求人には誰でもなれます。私も請求人になろうと思います。

また、請求人になるには、12月11日までに千葉第一法律事務所(☎043-224-7366)に委任状を郵送するか、12月11日に県弁護士会館で開かれる「キックオフ集会」に印鑑を持参すればOKです。お時間のある方は集会に足を運んでみませんか。


2016年11月15日火曜日

なにやら四方山話(35)

爺ばかシリーズ④
山田紗椰が、舞台「裏の泪と表の雨」に出演します
最近、顔がお姉ちゃんになってきました(ロケバスにて)

「裏の泪と表の雨」のポスター
お馴染み?親バカならぬ爺バカの孫娘、子役タレントの山田紗椰の宣伝です。

いまNHK・BSプレミアムで放送されている、工藤夕貴主演の「山女日記」に出演していますが、紗椰パパ情報によると、12月から舞台出演があるとか。

実は、BuzzFestTheater 第4回公演の「裏の泪と表の雨」に出演が決まっており、テレビ収録後に休むことなく舞台稽古の様子。う~ん。学校の勉強は大丈夫なのか。ジ~ジは心配です

劇 場
ウッディシアター中目黒
☎03-3791-6566
 東急東横線 日比谷線乗り入れ中目黒駅下車 徒歩8分
 
【ウェブサイト】http://www.woodytheatre.com

タイムスケジュール
2016年12月8日(木)~18日(日)
全18回公演

料 金
 前売自由席4000円
 当日自由席4500円
プレミアムシート(限定10席)6000円

公演に関するお問い合わせ
☎070-6556-1132
buzzfest2015@gmail.com

劇団ホームページ
http://buzzfest.biz/

2016年11月14日月曜日

なにやら四方山話(34)

 
中本マリさんのライブに行ってきました
 
ファン集合。女の子の後ろが中本さん。その後ろの両手ピースが私
知る人ぞ知る「ル・フルーレ」
11月12日、地元の八千代市大和田ではちょっとは有名な?
カフェ、「ル・フルーレ」(私の自宅から徒歩3分)にて、女性ジャズ・シンガーの大御所、中本マリさんのライブを聴いてきました。

これでも高校時代はジャズ喫茶(今はないな~)に入り浸っていました。

同店でのライブは年2回。今年は2回とも行けました。

マリさんの円熟味のある歌声はさすが。ジャズ、ブルース、映画音楽と幅広いジャンルで聴かせてくれました。

「Georgia on my Mind」がよかった。また、いつも歌ってくれる名曲「sun flower」は、もう別格。

名コンビの知る人ぞ知るジャズ・ピアニスト、吉岡秀晃さんの洗練された技巧とアレンジは最高。ライブ会場は大盛り上がり!また来年、行こう。

2016年11月13日日曜日

なにやら四方山話(33)

爺ばかシリーズ③
お染みになりつつある?親バカならぬ爺バカ情報です
NHK・BSプレミアム 山女日記
山田 紗椰
子役タレントの孫娘、山田紗椰。11月6日からNHK・BSプレミアムで放送されている、工藤 夕貴主演の「山女日記」に出演します。

内容は、「一流商社から転身したアラフォーにして新米の登山ガイド。人生の荒波を乗り越えた経験と持ち前のバイタリティで客の信頼を得るも、自分の選択が本当に正しかったか、未だ悩み続けている。独身、彼氏ナシの女性のお話し」とか。7回放送ドラマですが、紗椰は5回~最終回まで出演するとのこと。

実は収録のため長野県白馬に10日~13日まで行っています。紗椰にマネージャーはいますが、心配だから紗椰パパも有休をとって同行。う~ん、御苦労様。皆さん、観てくださいね。

山田 紗椰 やまだ・さや(2005年9月生まれ)

テレビ
wowowドラマ東野圭吾作「変身」(2014年)
 TBSテレビ「天皇の料理番」(2015年)


舞台
 「マコベス~泣くもんか~」(2016年)


CM
 SUZUKI「スペーシア」(2013年)
サントリー「南アルプス天然水」(2014年)


映画
「闇金ドッグス3」(2016年)

「雨にゆれる女」(2016年)

2016年11月7日月曜日

市議会レポート㉑

「定例市民懇談会」に34名の市民が参加!ありがとうございました。
11月5日、大和田公民館での会場風景
11月6日、八千代台東南公民館にて(休憩時間です)
議会閉会後に「三田登と共に市政を考える会」の主催で開催している「定例市民懇談会」。今回も昨日の11月5日に大和田公民館で。11月6日は八千代台東南公民館にて、いつものように2日間行なわれました。

合わせて34名の参加をいただきました。本当にありがとうございました。なかには「ビラを見て来た」という方もおられて、嬉しい限りです。

前半の第1部に三田による市政報告、後半の第2部では市民懇談会です。

さすがに皆さん一家言ある方ばかり。いつもお叱りをいただいていますが、同時に励ましもいただいております。皆さんのご意見を今後の議会活動に反映させることができるように頑張ります。

2016年11月4日金曜日

市議会レポート⑳

定例市民懇談会へお気軽に御参加ください

前回の定例市民懇談会会場風景
お近くの方は、定例市民懇談会にお気軽に御参加ください。
お陰様で、いつも好評をいただいています。
みんなで市政や社会のこと、そして人生について語り合いましょう。

定例市民懇談会(2回あります)
主 催/三田登と共に市政を考える会
日 時/会場 
   11月5日(土)午前9:30~11:30    
   八千代市大和田公民館(2階・講習室)
  

   11月6日(日)午後1:30~3:30   
   八千代台東南公民館(3階・会議室)



不肖・三田登がモノ申す!(67)

八千代市児童発達支援センターへ視察に行ってきました
センター長の那須さん(左)ケースワーカーの大山さん(右)と。
去る11月2日、八千代市児童発達支援センター(すくすくルーム)へ視察に行ってきました。

同センターは、「心身の発達に不安のある子供たちと、その家族への総合的な支援」を目的とした施設です。医療型児童発達支援センターと福祉型児童発達支援センターを併設しており、子供たちの状況に応じた療育を実施しています。

同施設はすでに築43年。老朽化が著しく、職員の方々の様々な工夫で何とか乗り切っている状態です。数年前に移設と新施設建設に向けた用地を取得したものの、以降は財政難を理由に棚上げ状態です。

 ここでも八千代市の福祉行政の立ち遅れが見て取れます。とりわけ毎年、多くの待機児童がいます。事態は深刻です。新施設建設に向けた早急な取り組みが求められています。



2016年10月18日火曜日

なにやら四方山話(32)

爺ばかシリーズ②
親バカならぬ、爺バカ情報の続編です

孫娘の紗椰です
話題作です
子役タレントをしている私の孫娘、山田紗椰。昨年はTBSテレビ「天皇の料理番」(佐藤健:主演)で準レギュラー出演を果たして話題になりました。

今年は、5月に映画「闇金ドッグス3」(青木玄徳:主演)に出演し、重要な役どころで新境地を開きました。

今度は、音楽家・半野喜弘の監督デビュー映画である「雨にゆれる女」(青木崇高:主演)に、ちょい役ですが出演しています。

同映画は、10月25日(火)から開催される日本随一の映画の祭典である第29回東京国際映画祭「アジアの未来部門」に出品。11月19日(土)より、テアトル新宿などでレイトロードショーとのこと。

山田 紗椰 やまだ・さや(2005年9月生まれ)

Aライツ所属

テレビ
 ●wowowドラマ
 東野圭吾作「変身」 嵯峨典子役(2014年)

 ●TBSテレビ
 「天皇の料理番」 高浜静子役(2015年)

舞台
 「マコベス~泣くもんか~(オフィス北野)」(2016年)


CM
 ●SUZUKI「スペーシア」(2013年)
 ●サントリー「南アルプス天然水」(2014年)


映画
「闇金ドッグス3」 田中ツバキ役(2016年)


2016年10月17日月曜日

なにやら四方山話(31)

「情報公開と市民の会」が公民館まつりでパネル展示

パネル展示
真剣な面持ちで見入る市民
母娘でしょうか。熱心に見ていました
毎年10月に八千代市内の各公民館で開催されている「公民館まつり」。登録サークルが発表や展示し、多くの市民が各館に来館します。10月15日~16日まで開催された「八千代台東南公民館まつり」に、私も会員である「情報公開と市民の会」もパネル展示で参加。両日とも会場での説明員を勤めました。

今回のテーマは、①「結局、新川周辺地域・ハコモノ建設事業はどうなった?」②「いま、市民の知る権利があぶない!」のふたつ。

まず、市民の会が計画当初から反対し、計画の賛否を問う住民投票条例の署名運動や、豊田市長(当時)へのリコール運動にまで発展した「新川ハコモノ計画」。出直し市長選では、計画に反対して当選したはずの秋葉新市長は、豊田支持の議会与党に戦う前から戦線離脱。無節操にも計画推進派に方向転換してしまいました。

その結果を、統計と写真で説明。計画当初は総額71億円のはずが、結局は総額90億7700万円。当初は「交付金がある」ことをメリットとしていたはずが、交付金は21億7450万円。費用が膨らんだ分で交付金が消え、年間3億円以上の維持費がかかることに。

しかも、71億円は市債で賄われ、返済額はまだ1億円余という始末。市民への負担はまだまだ続きます。なにより、建設されたハコモノは目標利用者数が軒並み大幅に下回るというお寒い状況。

もう一つのテーマである「いま、市民の知る権利があぶない!」は、この間、マスコミ報道され続けている「市長主導の公文書改ざん問題」です。

市民が平成27年10月に、「平成27年度の予算編成に関する部長会議録」の情報開示を請求し、ようやく11月末に開示されたものの、それは大幅に内容が改ざんされていたのでした。

開示された会議録が編集・改ざんされ、予算編成や事業仕分けについての市長説明や、これに疑問を呈した複数の部長の発言が削除されていたのです。9ページあるはずの会議録が4ページに圧縮されていました。

第3者機関である八千代市情報公開審査会は9月29日、異議申し立てを全面的に認める答申を行いました。その後、市議会は百条委員を設置。委員会での2度の証人喚問で、秋葉市長は「責任を感じている」としつつも「指示はしていない」と部下に責任転嫁しつつ、核心部分は「覚えていない」などの発言を連発。市議会は9月議会で市長への刑事告発を決議しています。

「情報公開と市民の会」は、市民の知る権利を守り、発展させていくための活動を続けています。

2016年10月13日木曜日

なにやら四方山話(30)

「子どもネット八千代」企画会議に参加してきました
会場いっぱいのお母さんたち
ユーモアたっぷりに講演する大森さん
本日、八千代市総合生涯学習プラザにおいて、「子どもネット八千代」(会員320名)の来年度の鑑賞作品を決める企画決定会議と、「劇団風の子」のプロデューサーである、大森靖枝さんの講演があり、私も正会員になったので参加してきました。

民主的な投票によるA~C案の中から、A案で決まり。「わんぱく寄席」」、人形劇「ふたりのおはなし」、芸能「アンディ先生のストリートマジック」、音楽「アルゼンチンタンゴ」、舞台劇「おはなしくじらのおもちゃばこ」、舞台劇「小さいっが消えた日」など、どれも楽しそうです。

会議の後半は「劇団風の子」のプロデューサー・大森靖枝さんの講演。「劇団風の子」は1950年、戦後の東京の焼け野原の中で、子ども会や子ども文庫の活動をしていた多田徹氏を中心とする若者たちによって始められたとのこと。

「日本の未来を考えることは、これからの日本の子どものことを考えること」を活動の基点とし、「子どものいるとこどこへでも」を合言葉に、北海道から沖縄まで、全国の幼稚園、保育園、児童館、小学校、中学校、高校、そして子ども・おやこ劇場など、「子どものいるところならどこへでも」出かけて公演し、海外公演も多く手掛けています。

来年1月29日、勝田台文化センターにおいて公演される、「子どもネット八千代」の主催での、同劇団の「なんかよ~かい」の紹介も。ふしぎなばあちゃん「のんのばあ」が小さい子頃の遊び相手だった「あそびわらし」を全国各地に探しまわる話しです。

講演は全体的にユーモアたっぷりの楽しい話でしたが、「『劇』とは『すごい』、『力がある』、という意味。権力が劇をプロパガンダとして利用したこともある。だから、劇をいい方向にもっていかなければ」と語る大森さんの言葉には重みがありました。

2016年10月4日火曜日

不肖・三田登がモノ申す!(66)

政府は核燃サイクル破綻を認め、直ちに撤退せよ!
継続は力なり!「八千代・脱原発ネットワーク」第51回月例会
完全に破綻した「もんじゅ」
報道されているように、政府は原子力関係閣僚会議で、高速増殖原型炉「もんじゅ」について「年末までに廃炉を含む抜本的な見直し」で合意したとされています。

1995年には冷却材であるナトリウム漏洩による火災事故があり、2010年にも炉内中継装置落下事故がありました。また、2012年でも約1万点の機器点検漏れ。2013年でも規制委員会から運転再開準備禁止命令。など、いまだに稼働できず。もはや開発機構の体をなしていません。

安全面だけではなく、そもそも、ウラン価格は当時と違い安値となり、高速増殖炉の開発する経済的な理由はなくなっています。しかも実用化は不可能です。

それなのに、研究開発の事業費は、1兆225億円(昭和55年度~平成27年度)。年間維持費が200億円という途方もない額です。そのような様々な批判を20年も無視し続けてきたのです。その責任は極めて重いものです。廃炉費用は3000億円かかると言われています。

ところが、その一方で、核燃料サイクルは継続し、今後はフランスの新型高速炉ASTRID計画への参画を表明。また、「もんじゅ」と同じ冷却材にナトリウムを使う原子力機構の実験炉「常陽」(茨城県)の活用も表明。核燃サイクル破綻は明らかなのに政府はまったく反省していません。

9月22日の朝日新聞社説では「無責任体制と決別を」と訴え、「もんじゅ廃炉後をにらんだ新たな高速炉の開発に向けて会議の新設。もんじゅんの二の舞いになる危うさ」と警鐘を鳴らしています。

あくまで責任を国民に押しつける政府は、新たに8.3兆円(福島廃炉4兆円、賠償3兆円、他原発廃炉1.3兆円)の費用を、再生可能エネ電力を選んだ利用者も含めて全ての電力消費者に負担させる案を検討しています。とんでもない話です。東京新聞に比べると、やや呑気な朝日新聞も9月22日の社説で「論外」と断じています。

そのような情勢のなかで、経産省敷地内の脱原発テントが東京地裁によって強制撤去されました。しかし、約5年間、脱原発運動に果たした役割は大きいものがあります。今後も様々な形で運動は継続すると宣言しています。

八千代市では、「八千代・脱原発ネットワーク」が原発に反対する市民運動を展開しています。また、月例学習会も50回を越え、地道な活動を継続しています。やはり原発に反対する国民の声が必要です。地域での市民による草の根運動が必要です。

2016年10月3日月曜日

不肖・三田登がモノ申す!(65)

「八千代9条の会11周年のつどい」に280名の市民が参加!

講演する糸数議員。きれいな方でした。
午前と午後を併せて280名の市民が参加。
去る10月2日に勝田台文化センターにおいて「「八千代9条の会11周年のつどい」が開催され、午前と午後の2回で、合計280名の市民が参加しました。

当日は、在日米国人のリラン・バクレー氏が監督したドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」の上映と、沖縄社会大衆党委員長であり、参議院議員の糸数慶子さんの講演の2部構成でした。

「思いやり予算」は、日本が1978年から「自主的」に負担し始めたとされています。ネーミングは当時の金丸信防衛庁長官の「思いやりをもって対処すべき問題」との発言にちなんでいます。

日本が負担している在日米軍の維持予算は、ざっと年間9000億円。そのうち「思いやり予算」に1900億円を投じています。アメリカとの条約においては一切義務付けられてない「思いやり予算」は、日本国民が働いて支払っている税金から在日米軍へ6兆円以上が投入されてきました。

米兵一人当たりにすると年間1500万円という膨大な額は、超豪華な米軍基地内の住宅、学校、プール、ゴルフ場の費用にあてられ、アメリカ兵は日本が払う水光熱や有料道路を使い放題。さらに、アメリカ兵が日本で起こした事件や事故の被害者への賠償金にまで使われていることなど、信じ難い実態が明らかにされています。

こんな予算は即刻、廃止すべきだし、「その予算を大震災の復興に回せ」と訴えて署名運動する市民の方の映像が印象的でした。

また、糸数さんの講演は、琉球王国時代、そして現在も在日米軍の74%を占める沖縄の苦難を語ります。また、「米軍があるから沖縄経済が成り立つ」という誤った認識を統計で説明しました。

沖縄県の決算ベース(2013年)は国庫支出金と地方交付税が7330億円で全国17位。国庫支出金が3737億円で全国14位。地方交付税が3593億円で全国18位。それほど突出していません。

なにより、基地返還前後の経済効果を見ると、返還前の那覇新都心地区は52億円でしたが、返還後は1634億円で32倍。返還前の小禄金城地区が34億円でしたが、返還後は489億円で14倍。そして、返還前の桑江・北前地区は3億円でしたが、返還後は、なんと336億円で108倍なっています。基地などないほうが沖縄県経済は発展することが証明されているのです。

先の参院選で、アベ自公政権は改憲論議を封印していたくせに、いわゆる「改憲勢力」3分の2を得ると「改憲論議の深化」を求め、戦争法の具体化を進めようとしています。9条を守り、戦争を許さない国民運動の「深化」を対峙させ、そして、アベ自公政権を退場させなければなりません。






2016年9月24日土曜日

市議会レポート⑲

9月議会で一般質問を行ないました!
いま、市民の知る権利が危ない!情報公開制度の拡充を!
かつて、「情報公開と市民参加の市政」を旗印に市長選で当選した秋葉市長でしたが、まったくの期待ハズレだったことが、この3年間で明々白々になりました。

選挙前から約束していた、ハコモノ建設事業である「新川周辺地区都市再生整備計画」に対する「白紙または大幅な見直し」を当選直後に全面撤回してハコモノ推進派に転向したことは論外ですが、かすかな期待のあった「市民参加」も、最初から用意された官製型のイベントや委員会を催して「市民の声を聞いた」というアリバイ作りに市民を動員しただけでした。

また、もう一つのウリである「情報公開」はさらに悪質です。昨年からマスコミでも報道されている「秋葉市長主導による公文書改ざん問題」を鑑み、秋葉市長は、さぞ反省しているかと思いきや、逆に市民の知る権利を踏みにじる行政を進めています。

市民の知る権利を行使する窓口として「情報公開室」がありましたが、「組織のスリム化の観点から法務課の班体制とする」として、班に格下げ。事実上の縮小化を図りました。また、部長会議などの庁内会議録が6月から情報公開室(班)にて市民が閲覧できるようになったことに合わせるように、議事録を全文筆記形式から要点筆記形式に変更したのです。

これでは会議の経緯や内容がよく分かりません。三田は9月議会の一般質問で「市による情報公開のあり方が正に問われているこの時期に、市民ニーズに逆行しているではないか!」と厳しく追及しました。

議事録の全文筆記、録音データ保管の市長答弁を引き出す!
また、庁内会議は録音されているものの、会議録を作成したら録音データを消去しているという驚くべき実態が明らかになっていることを踏まえ、「後に問題が起きた時の検証材料とするために録音データを保管すること」を求めました。この2点については今議会で市民から同様の請願が提出されています。請願は議員の紹介が必要なので、三田が紹介議員になっています。

そして、三田の追及で、「今後、庁議会議録は発言者を明記し、より詳しく全文筆記に近い形にする。また、録音データについても次年度終了まで保管する」旨の答弁を秋葉市長から引き出すことができました。これは情報公開における後退への一端を阻止したものであり、一歩前進と言えると思います。

福祉作業所民営化問題~市は障がい者福祉行政に責任をもて!
福祉作業所とは、障害によって一般的な就労が困難な障がい者の日中の活動をサポートする福祉施設です。その運営に自治体の支援は欠かせませんし、公営で福祉作業所が運営されるのが一般的です。ところが、平成26年9月に突然、民営化の方針を秋葉市長が決定したのです。

今年1月に民間事業者の公募を行ないましたが、応募はゼロ。そこで公募条件のハードルを大幅に下げて5月に再公募した結果、たった1件の応募があり、その事業者に決定してしまいました。ちなみに市から民間事業者に土地の無償貸与と3億円の建設補助金が用意されています。障がい者への日常生活支援と市民の税金の使い方が、本当にこれでいいのでしょうか?

三田は、秋葉市長に「結局、なぜ民営化なのか。なぜ民営化でなければならなかったのか」と改めて追及。秋葉市長は「民営化により、長期間において同一の事業者による管理運営を行うことができ、新たな事業の拡大にかかる設備投資や柔軟なサービスの拡大が可能となる」という従来の説明を繰り返すだけ。

そもそも、それがなぜ市でできないのか。市ではできないから民間事業者に放り投げてしまう、という無責任な姿勢は大問題であり、「障がい者福祉行政の放棄である」と厳しく責任を追及しました。障がい者福祉拡充のため、引き続き頑張ります。

(この他にカーブミラーの保守について質問しましたが割愛いたします)

2016年8月21日日曜日

不肖・三田登がモノ申す!(64)

「情報公開と市民の会」が秋葉市長への刑事告発を百条委員会に求める!

市内の市民で構成され、長年にわたり活動している、「情報公開と市民の会」が秋葉市長の主導で行なわれた公文書改ざん問題に関して「百条委員会は刑事告発をせよ」と訴える会報を発行。市内で配布活動が展開されています。また、来る9月議会で、アクションを起こすことも示唆しています。重要な内容だと思いますので、主文を転載して紹介します。(8月10日付け会報より)
秋葉市長主導の「公文書改ざん問題」はどうなっているの?
秋葉市長が「情報公開と市民参加」を「基本姿勢」に就任してから3年。市議時代から大反対していた新川ハコモノ建設計画は、市長就任直後から計画推進派に変節して市民を裏切り、ついには市長として許されない違反行為をも行ないました。

市民が情報公開条例に沿って行った「平成26年10月1日の定例部長会議」の、会議録の開示請求に対し、市側は27年度予算編成に関する市長指示事項は23箇所が黒塗り、9頁の会議禄は4頁に改ざんして開示。市民の異議申し立てにより、市側は第三者機関である八千代市情報公開審査会に審査を諮問。約9か月間に及ぶ審査の結果、「市長の主導で行われた違反行為」という審査報告をしました。これを受けて市議会は、真相究明に向けて平成27年10月に百条委員会を設置。 

委員会は平成27年11月と本年2月の2回にわたり、秋葉市長への証人喚問を行いましたが、秋葉市長は「記憶にない」「知らなかった」を繰り返しました。「公文書改ざん」という結果は認めつつも、自身の責任は認めておらず、委員会は継続されています。

百条委員会は秋葉市長への偽証告発をするべきだ
去る3月22日に百条委員会は「中間報告」を公表。担当職員への意見聴取での証言、市長の指示メールなど証拠もあり、審査会の報告を踏襲する内容となっています。しかし、秋葉市長は「誤字脱字の修正以外の指示はしていない」と、姑息にも部下に責任転嫁する発言を繰り返しています。 

そして、7月21日には再び8職員への聴取を行ない、「市長の削除指示を受けたことを証言。委員会は偽証罪での告発する可能性も(朝日新聞)」「市長の削除指示証言(千葉日報)」など、秋葉市長主導の公文書改ざんが明確に。百条委員会は早急に秋葉市長への偽証罪告発をすべきです。

市民が求めている情報公開の推進に逆行する秋葉市長
今回の件で反省しているかと思いきや、とんでもない。秋葉市長は会議録の庁議規則を変更。記述が単なる要点筆記に。発言者名もなし。また、情報公開室が班に格下げに。つまり、市民への情報公開機能を縮小・後退させているのです。秋葉市長の旗印とされていた「情報公開と市民参加」とやらの実態が見えています。秋葉市長の好きな市民参加イベントに対しても「ただのパフォーマンスだ」という批判が噴出しているのも当然です。

市民の知る権利を保証する情報公開制度を求めます
市政の主役は市民です。いま、八千代市で何が起き、何が問題になっているのか知る権利があります。そして行政には情報提供する義務があります。市民の会は、秋葉市政によって骨抜きにされた情報公開制度を真に市民の知る権利を保証する情報公開制度にすることを今議会に求めていく考えです。

2016年8月9日火曜日

三田登と共に市政を考える会(25)

~定例市民懇談会に35名の市民が参加~
八代市政の課題は財政再建と情報公開!
毎議会(年4回)後に「三田登と共に市政を考える会」の主催で開催される「定例市民懇談会」が8月6日に大和田公民館において、さらに、8月7日に八千代台東南公民館において開催され、計35名の皆さんに参加していただきました。暑い中、本当にありがとうございました。

両日とも前半は6月議会報告、私の一般質問報告でした。(この部分は長くなるので割愛しますが、よろしければ私のブログでどうぞ)そして後半は懇談会で、私への質疑とともに皆さんとの意見交換や提案をいただきました。

多かった意見では、要約すると①赤字財政をどうするのか ②八千代市(行政・議会)がどうなっているのか分からない。という2点でした。実は毎回よく出るテーマです。改善されないから、当然いつも出るのです。

歴代市長の赤字財政支出、とりわけ豊田俊郎市長(現・自民党参院議員)の市政10年にわたる市民サービス後回し、開発とハコモノ建設優先行政により財政は深刻な赤字財政(約800億円)に陥りました。過日に日経新聞で「千葉県で危ない3自治体」として、八千代市・銚子市・富津市の記事が掲載されたことは偶然ではありません。やはり市民はよく情勢を見ています。

1点目については、①投資的経費の抑制 ②ハコモノ事業の見直し ③市職員人件費の削減 ④議員報酬と政務活動費の削減 などを柱とした財政再建策を、合意性を持たせたうえで実行することが求められています。

2点目についても、市民への情報公開、情報共有という点で、まったく改善されていないというのが市民の採点なのです。「議会の見える化」が掛け声だけという実態、そして、行政側の情報公開も最悪。情報公開制度は改悪されています。

そして、秋葉市長主導の「公文書改ざん問題」(百条委員会で審査中)は秋葉市長の居直りで解決されていません。百条委員会は、もはや刑事告発すべきでしょう。

その他にも老朽化したインフラ整備や公共施設の更新問題は、もはや待ったなしです。とりわけ市民サービス低下を招く「公共施設等総合管理計画アクションプラン」構想にみられるように、専ら市民負担で乗り切ろうというのが秋葉市政の基本路線となっています。かつて「市民派市長誕生」などとマスコミ報道されたのがウソのようです(まあ、秋葉のウソだったのですが)。

来年に迫った市長選に向けて、どのような市民の声を反映させるのか、どのような市民からの運動を具体化させなければならないのかが課題です。

2016年8月8日月曜日

なにやら四方山話(29)

「八千代平和の集い原爆の絵展」が大成功!450名の市民が来場!
実行委員の方々と。お世話になりました。
多くの市民が原爆体験の絵を観ていました。
注目されていたのが原爆投下を報道した当時の広島新聞(右側)。
「平和のつどい・原爆の絵展ネット」が取り組んでいる「原爆の絵展」が今年も(千葉県だけでも12自治体で)開催されています。

1974年、広島の被爆者である小林岩吉さんが被爆の惨状を描いた絵をNHK広島局に届けたことを契機に「市民の手で原爆の絵を残そう」との呼びかけに応えた市民が描いた絵が2225枚に管理されている広島平和資料館から借りて、様々な地域で展示活動を続けています。

八千代市でも、去る8月3日~5日まで、勝田台ステーション・ギャラリーにおいて開催されました。八千代市民有志による「八千代平和の集い原爆の絵実行委員会」の主催、八千代市・八千代市教育委員会などの後援で開催され、今年で7回目。そして、今年から私もスタッフとしてお手伝いさせていただきました。

毎年、3日間で延べ400人以上は来場者がいるとのことで、カウンターを押していたら、なるほど約450名の来場者がいました。声をかけていただいたり、アンケートの回答やカンパをしてくださる市民も多く、感激しました。

「この原爆の絵は、被爆者自身が後世に残さなければならない。という思いを込めて描いたものです。ぜひ多くの皆さんに観ていただくことをお勧めします。」とは、実行委員会の呼びかけ文。

来年もぜひ取り組みたいと思いますし、もっと広く呼びかけて取り組みを発展させていきたいと思います。

2016年8月6日土曜日

なにやら四方山話(28)

忘れるな、原爆投下の日。「黙とうと献花の集い」に参列してきました

酷暑にもかかわらず多くの参列者が
 
八千代市少年少女合唱団の歌を聞く
献花する市民
織り鶴と献花された祈念碑
本日、8月6日は広島に原子爆弾が投下された日。全国の自治体で開催されているように、八千代市でも「黙とうと献花の集い」が午前8時から開催され、私も参列してきました。

市長(代理代読)挨拶に続き、八千代市少年少女合唱団が「まちんと」(まちんとは広島の方言で「もうちょっと」の意味)と「一本の鉛筆」をすばらしい歌声で合唱。「一本の鉛筆」の最後の歌詞で「一本の鉛筆があれば 人間のいのちと 私は書く」は心に響きます。

また、午前8時15分に合わせて参加者約140名が黙とう。その後、一人一人が平和祈念碑に献花。

八千代市は昭和63年9月18日に平和都市宣言を議会で採択。核兵器の廃絶と恒久平和の達成を願い、広島市から被爆にあった旧市庁舎の壁石を譲り受け、これをモチーフに平和祈念碑を市民会館前に建立しました。

「祈念碑は、四角い箱を斜めに切ったような形をしていて、鏡のようなステンレスの上に被爆した壁石がはり付けられています。祈念碑の前に立つと、石が空中に浮かんでいるように見え、その周りを鳩が飛んでいるかのようにみえます。作者は市内在住の画家浅井昭氏です。(市ホームページより)」

これが祈念碑であることを知らない市民が少なくないとのこと。残念です。

なお、市内の市民が折り鶴を広島市と長崎市に後日に献納。その数なんと8万だそうです。

数は少ないけれど、若い高校生らも参加していました。広島での昭和20年8月6日、午前8時15分。そして、長崎での8月9日、午前11時02分。絶対忘れてはいけない記憶と記録。形骸化させてはなりません。

2016年8月2日火曜日

市議会レポート⑲

定例市民懇談会に御参加ください!

お近くの方は、定例市民懇談会にお気軽に御参加ください。
お陰様で、いつも好評をいただいています。
みんなで市政や社会のこと、そして人生について語り合いましょう。

定例市民懇談会

日   時   
   1日目 8月6日(土)午後1:30~3:30     
   2日目 8月7日(日)午後1:30~3:30   


会   場  
  1日目  八千代市大和田公民館(2階・講習室)
  2日目  市八千代八千代台東南公民館(3階・会議

                 室)

主 催 三田登と共に市政を考える会

暑いのでソフトドリンクも用意しています
前回の第1日目の会場風景
女性の方も多く参加いただいています

2016年7月30日土曜日

不肖・三田登がモノ申す!(64)


「自治体議員立憲ネットワーク」定期総会に参加してきました

会場は参加者で満席
中野教授の講演は分かりやすいことで有名です
挨拶する小西参議院議員。改憲阻止を熱弁。
去る7月29日、参議院議員会館において「自治体議員立憲ネットワーク」の第3回定期総会が開催され、全国から百名以上の地方議員の参加がありました。私も参加してきました。ちなみに八千代市議で正会員は私だけなのは残念です。

活動報告としては、①東京での講演会、鳥越都知事候補への支援。②新潟での「市民連合@新潟」との共闘。③千葉県での小西ひろゆき氏への参議院選支援。④静岡での様々な全野党共闘の取り組み。⑤福岡での学習会活動。⑥大分県での継続的な学習会、シンポジウム。⑦沖縄県での意欲的な学習会、宜野湾市長選支援、ヘリパット反対運動、海兵隊撤退要求行動など取り組みなどが報告。

参議院選では32選挙区すべての1人区で野党統一候補を擁立。11人の当選を果たしたことに一定の評価がなされました。野党統一がなければ一桁の当選に留まった可能性がありました。 

しかし、「改憲勢力」が3分の2を獲得した情勢のなかで、今後、立憲ネットとしても、全国のさらなる連携と地域における草の根運動の再構築が求められています。

そして、沖縄との連帯、安保法制廃止に向けた取り組みや、立憲フォーラムなどとの連携が報告。組織拡大では5月現在で会員は議員が836名、サポーターが190名と年々、組織が拡大されています。

運動方針としては、①衆議院選挙・国民投票に向けた取り組み②沖縄との連帯③立憲フォーラムなどとの連携④違憲訴訟の取り組み⑤宣伝活動強化⑥各地の立憲フォーラムの独自的活動の強化などが確認され、会計報告、役員人事が承認されました。

また、質疑応答で様々な意見が出ましたが、明確な規定はしていないものの、会の姿勢が事実上「非共産・超党派連合」(この会に共産党はいません)であることに私は違和感を覚えました。会には一般市民も参加しているのですから、なおさらです。

なぜ共産党との連携を積極的に模索しないのか。選挙を考えると難しい面があるのは分かりますが、少なくとも「立憲主義を守る」ことがこの会の一丁目一番地のはず。セクト主義を排し、この1点で全野党が結集しなければアベ自公政権の思うつぼではないでしょうか。

私は無所属議員であり、共産党員でも何でもありませんが、総会では、あえて、この点について発言しました。周りの顔をみたら「何言ってんの?」的な雰囲気…。課題を感じました。なお、この後に、お馴染みの上智大学・国際教養学部教授の中野晃一さんの講演がありました。長くなるので、別の機会があれば紹介したいと思います。

2016年7月5日火曜日

なにやら四方山話(27)

なかなかやるじゃないか!「週刊ビックコミック・スピリッツ」に日本国憲法の付録が!
私の好きな波留が表紙
本体でも分かりやすく解説
憲法本文の間に漫画も。さすが頭がやわらかい。
なかなかやるじゃないか、小学館!

昨日発売された週刊コミック漫画雑誌「」で何と、日本国憲法全文が付録となって発売。いつもはコンビニで立ち読み専門の私も、つい買ってしまいました。

雑誌の本体でも「どこからどう読んでいいのか、わからないアナタへ」と題して①日本国憲法の特徴ってなんなの?②憲法は国にとっての最高法規ってどういう意味?③「憲法改正」結局、どこを改正するの?など、分かりやすく解説。

さすがに「戦争法反対」とは書いていないけれど、商業誌にそれは酷というもの。それでも、「つい、政治より漫画」という御同輩にも、ひとつの問題提起になるのでは。争点外しに躍起のアベ自公政権も真っ青?

2016年7月2日土曜日

なにやら四方山話(26)

脱原発八千代ネットワーク定例会に参加してきました
情報発信が遅れましたが、去る6月25日に原発八千代ネットワークの第49回定例会があり、当日は「原発問題をめぐる全体状況」をテーマに川井康郎さんから報告がありました。以下、要旨です。

①フクシマの状況
政府は福島県葛尾(かつらお)村の居住制限地域に出ていた避難指示を解除。4例目。村の人口は約1400名、何人が帰るのかは把握できていない。

地下水流入阻止を目的とした凍土壁について、「壁というより『すだれ』のようだ」と(更田規制委員)。

②原子力規制と再稼働の動き
規制委員会は高浜1~2号機の40年超え運転期間延長を許可した。新規制基準にて「原則40年」と決めたにも拘わらず、老朽化の実態を具体的に把握しないまま認可を強行した関電は、今後、設備補強やケーブル交換工事等を行ない、2019年10月以降に再稼働したいと報告。

6月20日、島崎邦彦前規制委員(地震担当)は規制委員会に対し、熊本地震をうけて、安全審査の根幹をなす基準地震動値の算出方法(入倉・三宅式)に欠陥ありと主張。

6月21日、東電は福島事故直後に当時の清水社長が「炉心溶融」という言葉を使わないよう指示したことを認め謝罪した。尚、「官邸の意向」を匂わした第三者委員会は東電の依頼によるもので、委員会を主導していたのは舛添問題にも携わった佐々木善三元検事。

6月10日、鹿児島県など九州を中心とした住民33名が福岡地裁に対して原子力規制委員会による川内原発運転許可の取り消しを求めて提訴。審査の基準が不合理で、多くの判断ミスがあると主張。

鹿児島県など九州を中心とした住民33名が福岡地裁に対して原子力規制委員会による川内原発運転許可の取り消しを求めて提訴。審査の基準が不合理で、多くの判断ミスがあると主張。

6月24日、四国電力は、7月26日に伊方3号機の再稼働させる予定で燃料棒の装填を開始した。尚、松山地裁、広島地裁において稼働差し止め仮処分裁判が進行中。

③その他の動向
政府の地震調査員会は、今後30年以内に震度6以上の大地震が襲うであろう確率の分布(上の図参照を公表。例えば、南海トラフ地震の発生が予測される静岡市は68%。

鹿児島県知事選(参院選と同日の7月10日)は現職の伊藤祐一郎知事(原発容認)の4選阻止のため、野党合意が成立し、三反園訓(みたぞのさとし)氏に一本化。川内原発に対し「熊本地震を考慮し一時停止と再検証」「脱原発社会の構築」の政策を合意。

また、6月15日に町田市生涯学習センターにて、「原発事故を考える町田市民の会」主催で開催された学習会の報告がありました。「原発と核武装」をテーマにピースデポ元代表の梅林宏道さんらが講演。東アジアの核・安全保障環境と脅威感覚や、スリー・プラス・スリーとされる、3つの非核兵器国である日本・南北朝鮮(北は?)3つの核兵器国である米・中・露による「北東アジア非核兵器地帯案」の話が。これは国連軍縮諮問委員会から国連事務総長への勧告として提案されているものです。

「脱原発八千代ネットワーク」は2011年3月11日の東日本大震災による大規模地震災害と、福島第一原子力発電所事故を契機として、市民有志により結成され、学習会や交流会を地道に取り組んでいます。次回は50回目。このような真面目な草の根運動はとても意味のあることです。私も微力ながら今後も参加していきたいと思っています。