2014年2月26日水曜日

三田登と共に市政を考える会⑩

台風浸水被害の早急な補償と対策を求めて秋葉市長に申し入れを行なう
既報のように昨年12月議会において、三田登を筆頭者として「①台風26号による被災者が被った損害の調査を行ない、実害に応じた補償を実施すること②今後の具体的な水害対策を実施すること」を求めて陳情を行ない、同陳情は常任委員会、総括審議において双方とも満場一致で採択されました。

台風にともなう大量の降雨のため、400棟以上が床下・床上の浸水により、家屋・家財あるいは自動車などに多大の損害が発生しました。なによりも災害発生時に警報サイレンが整備不良で作動しなかったこと、市側の対応が遅れたことなど、市側の不手際が災害を拡大させたことは明らかであり、住民説明会において「これは天災ではない。人災だ」という行政に対する抗議の声があがったのも当然でした。

だからこそ、説明会の席上で秋葉市長も「床上浸水のみ2万5千円の見舞金を支給する」という従来の市側の対応から一歩踏み込んで「12月議会後に検討する」旨を明言したはずです。また、12月議会でも全議員が陳情内容を支持し、採択したことを踏まえるならば、議会の意向に行政も全面的に応える責務があります。

しかしながら、被災から4カ月以上も経過しているにも拘わらず、520棟を対象に実施しているという調査が未だ完了せず、補償や水害対策に向けた方策も被災市民に示されていません。あまつさえ、経過報告さえも行われていないのは大問題です。陳情者に被災された方々から「どうなっているのか」との声が寄せられています。

また、今後、同様の被害を起こさせないための対策が急務となっています。3月議会で高津調整池の掘り下げ拡張工事予算案が上程される旨を聞いておりますが、それで問題が解決できるとは思えません。四市共同による高津川バイパス工事など抜本的な対策が求められます。そこで、去る2月21日に秋葉市長に下記の内容で申し入れ書を提出しました。21日は3月議会の開会日ですが、秋葉市長には今議会で具体的な水害対策と補償を示すことが求められることでしょう。

[申し入れ・要旨]
1.早急に補償内容の提示と住民説明会を開催し、且つ、被災者の合意を得て実施すること。

      た、広報などで市民に情報公開すること。

2.今後、同様の水害を起こさないための抜本的な対策を早急に市民に提示し、実施すること。

3.なお、本申し入れに対する回答を筆頭者の三田まで書面にて早急に提示すること。

2014年2月15日土曜日

不肖・三田登がモノ申す!⑦

立憲主義を否定する安倍首相の大罪
かつて私は少年野球の監督をやっていた時代がありました。野球大会の時は他チームの試合で審判を任命される場合がありますが、未熟者だったのでジャッジに抗議があった時には苦慮したものです。ましてやプロの試合ともなればシビアさはその比ではありません。昔の話ですが、あるプロ野球試合で審判のジャッジをめぐり揉めた際に、業を煮やした某審判が思わず「俺がルールブックだ!」と言い放ったというのは有名な話です。

さて、これを政治家が言ったら大問題になります。それをやったのが我が宰相、安倍普三です。2月12日の衆院予算委員会で「集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更」をめぐって「政府の最高責任者は私だ。政府の答弁に私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と発言。つまり「俺がルールブック(憲法)だ!」と言い放ったのです。翌日の東京新聞などが「首相が立憲主義を否定」と批判したのは当然でした。言うまでもなく「立憲主義」とは憲法によって国家権力の行動を制約するもので、日本国憲法の根幹をなすものです。それを、たかが一首相が好き勝手にできると考えるのは傲慢を通りすぎて独裁者の所業とも言えるでしょう。
 

さすがに身内の自民党からも総務会で「三権分立を崩す」「選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。そのときどきの政権が解釈を変更できることになるのは問題だ」との意見が出たとのこと。なかなか良いことを言っているとは思いますが、上っ面の言葉だけでは意味がありません。また、政権与党の「ブレーキ役」を自認している公明党も「違和感はない」(太田国交相)と公言しています。

安倍首相は「特定秘密保護法」「原発再稼働」などを始め、「日本の戦争参加への道筋づくり」を自らの命題にして、世論操作を強行しています。「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」に有識者を招集。全員が集団的自衛権の行使容認派でしたが、安倍首相は「幅広い人が参加している」と居直りました。また、NHKの人事も「安倍カラー」一色です。「従軍慰安婦はどこの国にもあった」の暴言を吐いた籾井勝人NHK会長。経営委員でも「南京大虐殺はなかった」という百田直樹氏。「女性の一番大切な仕事は子供を産み育てること」。朝日新聞社に乗り込み拳銃自殺した右翼を「神(つまり天皇)にその死を捧げた」と称賛した長谷川三千子氏など。もはや何をかいわんやです。

昔、家庭教師だった自民党の平沢勝栄氏から勉強ができずに定規ではたかれた普三少年は、かつての劣等感から今や「解放」され、国会の議席数を背景に「自分は何をやっても許される」とカン違いしているようです。「おじいちゃん(岸信介)、ボクを褒めてよ」と小躍りしているのかもしれません。何とも無邪気なものですが、少年ではなく一国の宰相ともなれば大罪となることを知るべきです。

さて、一連の経緯において民主党を始めとした野党勢力の無力さにはタメ息が出ます。唯一まともな発言をしている日本共産党ではありますが、赤旗などで論陣を張っている「自共対決の時代」は、いささか力み過ぎの感があります。

議会での翼賛会化は戦争への「いつか来た道」への道筋を作ります。私たちの子供や孫の未来のために「この国は、やっぱり、おかしい」という声を結集、拡大して国民的大運動をいかに具体化するかが問われていると思うのです。