2019年8月30日金曜日

不肖・三田登がモノ申す!(114)

~やっぱり消える年金~「年金財政検証」の意味

8月27日に政府が参議院選挙後に発表時期を延期した「年金財政検証」が厚生労働省から公開されました。

金融庁の「老後2000万円不足」報告書が明らかになって、国民から「早く年金の検証結果を明らかにしろ」と迫られても、頑として公表を拒んでいました。そのため「財政検証で悪い結果が出たら7月の参院選で自民党に不利になるから、わざと公表を遅らせている」と言われていました。

「年金財政検証」によると、厚生労働省は経済成長率の変化に応じて年金の将来予測をまとめており、経済成長率がプラスのケースでも30年後には年金支給額が2割~3割減。

日本の経済成長率がマイナスに転じたパターンだと、2052年度には国民年金の積立金が枯渇し、所得代替率は36%程度まで落ち込むおそれがあるとしています。これもマクロ経済スライドのせいです。

年金の適用範囲をパートなどの短時間労働者にも拡大や、年金の受給開始年齢を75歳まで選択できるようすれば、所得代替率が改善するとしていますが、冗談じゃない。それまでの健康と雇用と賃金の保証など何処にあるというのか。

「国民は、まともに年金をもらう前に死ね」とアベ自公政権が言っているのです。

2019年8月11日日曜日

不肖・三田登がモノ申す!(113)

第10回「八千代・原爆の絵展」が開催されました
今年もお手伝いをさせていただきました
多くの来場者がありました

8月7日~9日まで「八千代・原爆の絵展」が、勝田台ステーションギャラリーで開催され、約300人の来場者で賑わいました。

今年で10回目。私も、今回もスタッフとして参加しました。

一般市民が描いた絵ですが、体験者しか分からない苦しみ、怒り、絶望、憤りが観る人の胸に迫ります。

展覧会は、1974年に広島の被爆者・小林岩吉さんが被爆体験をもとに書いた絵をNHK広島が「市民の手で原爆の絵を残そう」と呼びかけ、被爆した市民などから2225枚の絵が集まったのです。実行委員会は、「原爆の絵」を広島平和資料館から借り受け、展示しています。

「原爆の絵は語り続ける」というメイン・メッセージのもと、「この『原爆の絵』は被爆者自身が後世に残さなければならない。という思いを込めて描いたものです。ぜひ多くの皆さんに観ていただきたい」と呼びかけています。

戦後74年。戦争や原爆の悲惨な過去が風化しようとしている昨今、平和な世界実現に向け、二度と過ちを起こすことのないよう、日頃から平和に対する意識を喚起していくために、重要な取り組みだと思います。