2023年5月20日土曜日

不肖・三田登がモノ申す!(155)

八千代医療センター問題の早期解決を求める署名(第1次集約)が1782筆!市長に迫る!

5月17日、市民が主役の会役員が署名を服部市長に渡す

20年前に八千代市が「市民病院」として東京女子医大を誘致。2006年から設置され「東京女子医大・八千代医療センター」が設立されました。同病院は地域医療の中核病院として位置づけられ、大いに市民に期待されました。

しかし、2019年に新宿本院の理事長がオーナー一族である吉岡俊正氏に代わり、はやり同族である岩本絹子氏が新理事長に就任。当然、八千代医療センターの運営も新理事長の指令で動きます。不幸はここから始まったのです。

岩本理事長は業界でも「女カルロスゴーン」と揶揄され、経費削減のためには「黒字でも職員全員にボーナスゼロ方針」に代表されるように手段を選ばない「剛腕」ぶりを発揮。恐怖政治を背景に営利主義経営を強行したのです。これらは週刊文春、東洋経済などでも報道されました。また、参議院の厚労委員会で川田龍平議員(立憲民主)が同問題について質問しています。

その結果、大量の医師や看護師、スタッフが退職。登録医(バイト)で凌ぐ慢性的な医療スタッフ不足に陥ったのです。結果、医療水準の低下に陥っています。

八千代医療センターにも深刻な影響があり、3年前から血液内科、呼吸器内科、糖尿病・内分泌代謝内科、リウマチ・膠原病内科、皮膚科の5科の常勤医師が不在となり、新規患者受け入れを中止しているのです。また、転院を余儀なくされた従来患者も少なくありません。

いま、八千代医療センターの患者離れの傾向がはっきりしています。事実、病床がどの程度に効率的稼動をしているかを示す指標で、80%以上が望ましいとされている病床利用率は50%台に激減。国のコロナ補助金がなければ赤字決算となることは明らかです。

しかも、岩本理事長の問題点は、営利主議と恐怖政治だけでなく「大学の経理を不正に操作し、巨額のお金を背任・横領している疑義がある」と指摘されている点です。女子医大OGらが12月に刑事告発し、4月に警察が受理。今後は岩本理事長に司法捜査が始まります。

それとは別に女子大OGで組織され、自前の病院も所有する至誠会は、3月に臨時総会を開催して、至誠会の代表理事長でもある岩本本院理事長を解任決議したことは理事長の不正を物語っています。

なお、12年前から八千代市内で活動している市民団体「市民が主役の市政を実現する会」は、この2年間、八千代医療センターの医師不足問題の早期解決を求めて情宣活動、市民学習会、市長交渉、議会への請願など取り組んできましたが、ここにきて2科の常勤医(ただし1名のみで不十分)を確保させるなど、一定の成果をあげています。

また、2月からは署名運動を開始。5月までの第1次集約で1782筆の署名を集め、去る5月17日に服部市長に署名を提出。市長に問題解決のためにリーダーシップを発揮することを強く迫りました。

わたしも市議会でこの問題を1年間質問し続けてきました。だから多くの市民からも要望や励ましを頂いてきました。しかし、市議会では多数派である自民・公明系会派がこの問題を真剣に取り組もうとしないことが問題解決を遅らせていると思います。東京女子医大のスポンサーである八千代市(議会)は病院側に要求する権利も解決への責任も抱えているということを真摯に認識するべきです。 

2023年5月8日月曜日

不肖・三田登がモノ申す!(154)

「憲法を活かす会・千葉県協議会」主催の「千葉県憲法集会」に多くの市民が結集!

講演する安田さん

5月6日に、「憲法を活かす会・千葉県協議会」主催の「千葉県憲法集会」が千葉県教育会館にて開催され、私も参加してきました。同集会は毎年あり、私が何度か参加してきたなかでは最も多くの参加者があり、会場は満席でした。それだけ、近年の岸田自公政権による、改憲・軍拡路線に対する危機感があるのだと感じました。

当日は、ジャーナリストの安田浩一さんの講演。演題は「憲法と人権~日本社会の差別と偏見を考える~」。

安田さんは、ヘイトに対する基本的な位置づけとして「どんなに努力しても変更できない属性(たとえば民族、性別とか)への差別」と規定します。

とりわけ、「ヘイト社会のつくられ方」に関して、かつての関東大震災で「朝鮮人が井戸に毒を入れる」などのデマが拡散され、多くの在日朝鮮人が虐殺されたことも同様の差別意識が背景にあったと。そして、いまだにネトウヨなどが同様のデマサイトを拡散しているという現実。

ヘイトデモは「敵」を捜して回る「娯楽」となっており、反沖縄運動、反部落解放運動、貧困・生活保護バッシングなど拡大され、実は国やメディアも差別を煽っている。と指摘します。

満席の会場

そして、右翼ではない一般市民でも、マイクロアグレッション(無意識の偏見や差別によって、悪意なく誰かを傷つけること)の危険性のなかに常にあるという事実に私たちも敏感になるべきではないかと考えさせられました。

いずれにせよ、岸田自公政権は、日本社会の差別と偏見を利用して、改憲と軍拡化をめざしています。統一地方選が終わり、今後は国会解散~改憲国民投票~戦争する国づくりへの動きが加速されることでしょう。私たちのたたかいは続きます。

なお、この後、強風のなか、参加者が街頭に繰り出し、周辺をパレードして通行中の市民に改憲と軍拡反対をアピールしました。

2023年5月4日木曜日

不肖・三田登がモノ申す!(153)

日本の国家的礎である平和憲法を守り、岸田自公政権の戦争する国づくりを許すな!

「いま、平和憲法が危ない」と何度、警鐘が乱打されたことでしょうか。

11年連続の防衛(軍事)費の大膨張を見よ!平和憲法が破壊されたら日本は普通に戦争する国になることは明白です。

5月3日の憲法大集会は単なる年間行事ではっりません。極めて重要な運動です。

憲法集会スローガンは

①改憲発議を許さず、憲法をいかし、平和といのちとくらしと人 権を守ります。

②軍拡と敵基地攻撃能力保有の閣議決定を撤回し、外交努力での平和を求めます。

③辺野古新基地建設と南西諸島へのミサイル基地配備の中止を求めます。

④エネルギー危機と脱炭素社会を口実とした原発推進政策に反対します。

⑤ジェンダー平等の社会をめざします。

⑥これら実現のため岸田政権の暴走をストップさせ、安心してくらせる社会をめざします。

実に正しい。そして、昨日の江東区有明防災公園での「2023憲法大集会」では2万5千人の参加者。憲法改悪と軍事拡大を阻止する運動の発展につながるものでした。

八千代市からも、私が事務局長を務めている「市民が主役の市政を実現する会」や「八千代9条の会」の呼びかけで14名が参加しました。

集会では、室蘭工業大の清末教授が「立憲主義の核の一つである公平な分配が否定されている。9条を無視し、軍事的優位性を確保することを『防衛』の名の下で正当化するものだ」と訴え、高田健さん(総がかり行動実行委員会共同代表)も「岸田政権は敵基地攻撃能力の保有を明記した安保3文書を閣議決定するなど戦争の準備をしているが、やるべきは平和の準備だ」と力強いアピール。

共同通信社の世論調査では、岸田文雄首相が自民党総裁任期中に意欲を示す憲法改正の機運に関し、国民の間で「高まっていない」が「どちらかといえば」を含め計71%に上っています。

しかし、岸田首相は「来年9月までの任期中に改憲を目指す」と公言。国民投票実施も視野に入れています。まさに国民の声を無視した、かつてのアベ政治を超えんとする強権政治を進めています。

今後も、立憲野党と連携した全国的な草の根運動の継続と発展が求められています。