2019年3月28日木曜日

市議会レポート(36)

2019年・3月議会一般質問(要旨)
去る3月20日に八千代市議会の第1回定例会(3月議会)が閉会しました。私にとっては議員2期目の最初の質問になります。初当選後の初の議会から皆勤で登壇しています。市政レポート16号から転載して報告とさせて頂きます。

公共施設総合管理計画で突出している市庁舎建て替え予算
個別施設計画策定で行政の任務を民間事業者に委託  
八千代市公共施設等総合管理計画は実施計画 としてアクションプランがあり、平成28年度から平成32年度までの5か年を1期分としているわけですが、全体の約7割の建築物が築年数30年を超え、その中でも築年数40年を超える建築物は全体の5割を超える状況となっているにもかかわらず、老朽化対策、耐震化対策、施設の更新など、なかなか進まない状況が続いています。

また、市は「公共施設等個別施設計画策定等業務委託に係る公募」の実施を発表しています。199ある施設のハード面やソフト面の計画策定を民 間事業者1社に約4千万円で委託するというものです。これでは行政の任務とは何なのかと多くの市民が疑問を感じるのではないでしょうか。

財政難を無視し膨張を続ける市庁舎建て替え予算案
しかも、公共施設等総合管理計画は公共施設全 般の問題にもかかわらず、市庁舎整備予算だけが突出していることは大問題です。そもそも、耐震化工事と大規模改修で当面は乗り切るという従来方針を十分な議論もなく、秋葉当時市長が突然のトップダウンで建て替えに舵を切ったという性質をもったこの事業は、その無理矢理 な性質を服部市政も引きずっています。それは予算にも表れていて、当初は約105億円という額が見込まれていたのに、いつの間にか約128億円と約23億円も増えて、それも別館と第2別館再整備の予算は別で、その額も「今は分からない」という無責任さ。

そのうえ億単位の付帯費用、引っ越し費用、備品費用なども含めると一体どこまで膨張するのか見当もつきません。ちなみに平成29年に建て替えられた習志野市庁舎は、八千代市の市庁舎整備基本計画案とほぼ同規模ですが、習志野市の総予算は約94億円です。いかに八千代市庁舎が高額予算なのかが分かります。市の公共施設最適化方針から考えると、市の進めている市庁舎整備基本計画は財政状況との関係で言えば、明らかに整合性を欠いています。このさい同計画は見直すべきです

②やっぱり税金たれ流しの旧農業研 修センター売却
引き渡し費用7780万円の見直し案、たった31万円減
レポート14号でも既報のように、農業研修センター は代替施設の農業交流センター(建設約費10億円)が平成25年に営業開始されたことに伴い廃止されました。しかし、農業研修センターの処理は後回しにされました。

本来は順番が逆ですが、 豊田当時市長(現自民党参院議員)の強い意向があったと推測されます。その問題点が浮き彫りになったのは、処分に困った市側が八千代農協に買い取りを依頼したあげく解体費や国・県への補助金残高の返還などで約7780万円かかるのに、売却対象である土地代が3千万円にも満たない可能性が極めて高いことです。

そこで、昨年の9月議会において三田議員は「5千万も赤字の売却などあり得ない。市民の大事な財 産である市税を何と心得ているのか。撤回して代案を出せ」と追及した結果、市は議案を取り下げたのに、たった51万円の減額では話になりません。

農業交流センターの機能を農業研修センターに再移設するべきだ  
農業交流センターは多くの日がガラ空きなのに、年間管理費は約4500万です。交流センターを移転するなら研修センターの補助金の返還や解体費などは不用です。その費用で改築もできて、採算のあわないテナント以外を移転させて機能させることができます。交流センターは市民農園として再生させます。農業交流センターの補助金の返還は、10年分の管理費で充当できます。今後、20年、30年と農業交流センターを維持することを考えれば採算の合う話です。同じハコモノは2つも不要だったのです。

③大丈夫か?大和田図書館・大和田公民館の仮設計画
従来の半分の床面積で不便さはないのか
同地域の市民にとって懸案だった、大和田公民館及び大和田図書館の老朽化・耐震不足について両施 設の耐震不足という現状に当面、大和田図書館敷地内に複合仮設施設を今年度に建設する計画も示されました。

具体的には、鉄骨造り平屋建て、約600㎡を建 設。大和田公民館が約240㎡。大和田図書館が約240㎡。共有部分が約120㎡ですが、ここで気になるのは、現在の図書館の床面積は873㎡、公民館 は350㎡。あわせて1223㎡あるという点です。仮設は、計算上は半分以下の床面積しかないことになります。この点において、市民にとってかなり不便な施設となる可能性があります。

本施設建設への具体的な工程づくりを  
そもそも、仮設の施設をつくるというのは、本施設が建設されるまでの間に合わせという意味です。答弁を聞く限りでは、現段階では具体的な検討がされていません。せめて、仮設建設と本施設の工程づくりが同時並行であるべきです。早急に本施設、恒久的施設建設に向けた工程づくりを着手することを求めました

④国際情勢に逆行する日本の水道事業民営化法
海外では再公営化が進んでいるのが現状  
昨年12月6日に国会で自公により可決された水道法改定は、ひとことで言うと水道事業を民営化しやすくするためのものです。かつての長い行政の歴史で、水道事業は自治体が管理運営するものでした。それが、民営化が可能となれば、様々な問題が発生する可能性があります。海外では民営化を導入した結果、水道料金が大幅に値上げされたり、コスト削減でサービスが低下したりして再公営化が増えています。それなのに逆行した安倍自公政権の方針は理解できません。

八千代市においても無関係な話でないことは言うまでもありません。しかし、地下水が豊富で、今後は浄水場再構築が予定されている八千代市には民営化は不要です。 

将来の人口減少化では注視が必要  
八千代市の人口は2028年の20万4500人をピークに減少に転じ、2060年には17万2000人まで落ち込むと予想されています。人口減に反比例して高齢化がさらに進み、税収は落ち込ます。それを見越して、上下水道の民営化を検討する可能性は否定できません。私たちは今後に注視してゆく必要があります

市が10月から水道料金の値上げを決定
 〜三田議員他5名が値上げ案に反対〜  
3月議会において市は水道料金の値上げ案を提出しました。水道料金は一番小口の口径13㍉から 100㍉までの8種類に区分されていますが、もっとも小口の口径13㍉と2番目の20㍉で全体の98.37%を占めています。今回は全体の 40.92%を占める口径13㍉を利用する家庭のみ基本料金が490円から600円になる22.45%増。従量料金(水の使用料金)は平均で8.57%の値上げですが、口径13㍉家庭の値上げ率は35%にもなります。その一方で企業などの大口顧 客には値下げをしています。

これは明らかに小口世帯への狙い撃ちです。消費税10%も予定されており、生活にダブルパンチです。三田議員他5名の議員が反対しましたが、他会派による値上げ案の賛成多数で可決されてしまったことは残念でした。水は人が生きていくうえで 絶対に必要な住民サービスです。その視点で今後とも行政が責任を持って担うことを求めました。

2019年3月27日水曜日

不肖・三田登がモノ申す!(104)

「さようなら原発全国集会」に1万人。八千代市民も12人が参加!
去る3月21日の、代々木公園での「さようなら原発全国集会」は強風のなか、約1万人の参加で集会・イベントと2コースのデモが貫徹されました。
 
安倍政権による原発推進、再稼動と輸出は現実を無視した類を見ない政治的暴挙に他なりません。絶対に許せません。
 
八千代市民も12名が参加。「原発ノー!」の声高く渋谷の街をデモ行進しました。原発問題は本質的には何ひとつ解決していません。私たち一人一人の声をさらに強固に結びつけましょう。
 
この声を統一地方選、参議院選でも高く掲げましょう。
挨拶する、お馴染みの落合恵子さん

メイン会場に集結する1万人の参加者
◆プログラム◆
 ①音楽関係
●李政美さんコンサート
12:30~13:30、場所:野外ステージ 
●「イットクライブ」
11:00~13:00、場所:けやき並木周辺
 【出演者】浦邊力/湖春/VJKinV(福島から)/ 山下健太(鼻ホームランの森のリーダー)/Rico &Tatsu/いわき雑魚塾(福島から)/Piggies
八千代市民参上!前列右が私です
②本集会プログラム(13:30~14:50)
●司 会 菱山南帆子さん
●挨 拶 落合恵子さん                
●発言者
・フクシマから
人見やよいさん(福島原発告訴団)、 熊本美彌子さん(避難の協同センター)
・東海第二原発 阿部功志さん(東海村村議会議員)
・原発ゼロ法案 山崎誠さん(予定)          
・高校生平和使                    
・沖縄から   
・木村辰彦(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
・フクシマ連帯キャラバン              
●集会決議                       
●閉 会 鎌田慧さん
●15:10 デモ出発
 渋谷コース:会場→渋谷駅前→明治通り→神宮通公園解散
 原宿コース:会場→原宿駅→表参道→外苑前駅周辺解散