2019年5月26日日曜日

なにやら四方山話(55)

~5.25千葉県憲法集会~
あの山城議長が熱い講演!
ホールは参加者で満席でした

熱い!  男・山城が語る
5月25日に千葉県弁護士会館ホールにおいて、憲法を活かす会・千葉県協議会の主催で「千葉県憲法集会」が開催されました。

この日はあちこちで同様の集会などがありましたが、ご存知、沖縄平和運動センター議長の山城博治さんの講演があると聞いて参加しました。ホールは満員でした。

主催者挨拶、来賓挨拶の後にお待ちかねの山城さん。話の間に時々いれる歌と山城節が炸裂。まず、県民投票で民意が示されたにも関わらず無視して埋め立てを進めているアベ政権に対する怒りをあらためて表明。

また、自衛隊の南西諸島配備について持論を展開。5月24日付けの「週刊金曜日」に山城さん(氏が表紙を飾っています)へのインタビュー記事が掲載されており、私も読んでみましたが、この日の講演もその内容に沿ったものでした。
「週刊金曜日」の表紙を飾る山城氏。時の人です。
山城氏とツーショット。初めてお会いしましたが、とても気持
温かい人でした。
 山城さんは、インタビューで「実は、辺野古はダミーで、政府の本当の狙いは与那国島や石垣島、宮古島などの南西諸島に自衛隊基地を造ることにあるのではないか」「そもそも中国脅威論自体が嘘で、政府のプロパガンダであるということも確認しておく必要がある」と熱弁。

そして「米軍は9千人の海兵隊員と1万2千人の家族をグアムに撤退したい。それを引き留めているのが日本政府だ」と力説し、「日中米の防衛費(なんと95兆円)があれば世界中の貧困は救える」という結論に辿りつきます。

集会後に千葉市中央区周辺をデモ行進。
山城さんは「日々、憲法が試されている」と言います。「なるほど」と思いました。改憲を許さない闘いは是日々であり、迫りくる参院選(または衆参同時選)に勝利することが問われています。

2019年5月21日火曜日

なにやら四方山話(54)

全日本年金者組合で講義しました
さすが役員の皆さん。真剣に聞いてくれました
1時間では少々時間が足りませんでしたが…

先日、全日本年金者組合・八千代支部から「いま八千代市で問題になっている市庁舎整備と公共施設について、役員会議で講義してほしい」との依頼があり「私なんかでいいなら…」と、お受けして、1時間ほどお話しをさせていただきました。その前にも、他団体で同様の講演会で講師をやったので資料の在庫があり、助かりました。

ちなみに、全日本年金者組合は1989年に創立。「最低保障年金制度」の要求など様々な取り組みをしています。47都道府県本部で932支部。約12万人の組合員を擁しています。今後はさらに増えるでしょうし、時代のニーズに即した重要な運動体です。

さて、近年、八千代市で問題になっている市庁舎建て替え問題。これは市有公共施設の老朽化に伴う公共施設再編問題でもあります。しかも、財政難にありつつも、他の公共施設整備を後回しにして120億円以上をかけ一点豪華主義で建て替えようと計画しています。

また、この問題は八千代市に限ったことではなく、全国の自治体が抱える問題でもあります。選挙で市庁舎整備が争点になるケースも増えています。

1960~70年代の高度成長期に集中して建設した、日本全国の公共施設やインフラが 50年経過して老朽化し、安全に使える限界を迎えつつあることは事実です。それに反比例して公共事業予算は2000年代に入るとどこの自治体でも大幅に減っていて、今はピーク時の半分しかないと言われています。

しかし、「予算がない」ことを理由に、いま全国の自治体では公共施設の更新(建て替え、改築)をあきらめて、施設の廃止や統廃合を進めています。当然、市民サービスの低下が拡大して街づくりも衰退していきます。

公共施設は、自治体の大事な財産です。「金がないからスクラップ・アンド・スクラップ」では、今後予想される人口減少はさらに加速されて税収が減り、市民サービスはさらに低下という「負のスパイラル」に陥ることでしょう。

限られた財源と債務を総点検し、本当にムダなのか、本当に必要なのかの選択と優先順位が大事。しかも、行政が一方的に決めるのではなく、市民への徹底した情報提供と共有を通した、市民合意を前提とした道筋と方針が求められているのではないでしょうか。

そうそう、私も来年は堂々たる年金受給資格者(じーさまです)。この日をもって組合に入れてもらいました。

2019年5月20日月曜日

なにやら四方山話(53)

「八千代9条の会」の結成14周年記念イベントに200人!~木村草太氏が講演~

クールだが、熱弁をふるう木村氏

19日に「八千代9条の会」の結成14周年記念イベントが勝田台文化センターホールにて開催され、テレビでもお馴染みの首都大学東京教授の木村草太氏の講演会がありました。

主催の「八千代9条の会」は私も会員であり、後援団体が3000万署名活動をしている「市民アクション・やちよ」で、私は顧問をしている関係で、微力ながらチケット拡販にも協力。当日は約200人が参加して盛況でした。

まず、木村氏は「自衛隊と憲法」と題した話のなかで、日本でいえば9条のあるないに関わらず、国際法では武力行使が原則禁止だが、集団安全保障(憲章42条)では例外とされてしまっている点(すみません。ちょっと雑な紹介かも)などを解説。

また「日本国憲法の武力行使統制」について、①9条の禁止範囲は?②9条の例外を認める根拠はあるか?についての諸説や「9条と自衛隊明記改憲」についての諸説を紹介。
会場は参加者で満席に
等々、ブログでは長すぎるので多くは割愛しますが、自衛隊と憲法の関係において、自民党(改憲案)の言っていることは「水の持ち込みは禁止とされているなかで『でも水分補給は可』と言っているようなもの」という木村氏らしいシニカルにしてユーモアある例え話は会場で大うけ(もっとも、これは彼の持ちネタで、別の講演でも聞いたけど)でした。

そして、会場からの質疑応答で「では、どうすれば?」という運動論的な質問には「私は学者なので他の人に聞いて」とは、これまた氏らしい発言ということになるのでしょう。

2019年5月16日木曜日

不肖・三田登がモノ申す!(108)

~アベ内閣が「景気の悪化」を認める~
完全に剥がれたアベノミクスの化けの皮!


朝日新聞より転載
「6年2カ月ぶりの悪化」を発表!
5月13日の朝日新聞によれば、3月分の景気動向指数の基調判断について「内閣府は13日、これまでの『下方への局面変化』から『悪化』に引き下げた。景気が後退している可能性がより高いことを示しており、『悪化』の判断は2013年1月以来、6年2カ月ぶり。中国経済の減速が大きく影響した」と報道しています。3月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.9ポイント低下の99.6となりました。

政府は、あたかも「中国が悪い」とでも言いたげですが、そもそも、どれだけの国民が政府の言うように「好景気だ!」と思っていたというのでしょうか。「好景気」は一部の大資本であり、それも巨万の内部留保にして国民生活には何も反映されなかったのですから「好景気」と言われているのに肝心のGDPが上昇しなかったのは当然でした。雇用状況も「売り手市場」といいながら実態の多くは限られた業種と非正規雇用の拡大生産にすぎません。

政府は昨年から「景気は緩やかに回復している」との公式見解を維持してきましたが、それもウソだったことがバレたので「新たな判断」を公表せざるを得なかったにすぎません。

政府は「中国政府が打ち出した大型景気対策の効果が表れて中国経済が今年後半に急速に持ち直し、日本の落ち込みも一時的なもので終わるのでは」という期待があるようですが、トランプが中国からの輸入品すべてに高関税をかけるよう準備を指示。米中貿易摩擦が再燃しており可能性は低いでしょう。

実質賃金の賃金伸び率もウソ!
また、4月に厚労省が公表した3月の「毎月勤労統計」調査の速報でも、物価の影響を考慮した実質賃金は、前年同月比でなんとマイナス2.5%と大幅に下落。しかも、3カ月連続の減少でした。

これも統計不正問題で明らかになったのですが、これまでの実質賃金の賃金伸び率がウソだったことがあらためて明らかになっています。

東京新聞より転載
このさい、消費税10%引き上げを中止せよ!
このように、景気がすでに後退局面に入ったのに、アベ政権は10月に消費税を10%に増税しようとしていますが、経済音痴も甚だしい方針です。すでに多くの物価上昇や、様々な社会保障の切り捨てが進められており、そこに消費税10%が覆い被さってきたら景気悪化下での国民生活は大変なことになります。

しかし、それでも安倍総理はトランプの御機嫌取りと戦争参加しか頭にありません。日本はここにきて、アメリカ製兵器の爆買いを進めています。

実は使い物にならないイージスアショア2基で6000億円。147機購入予定のF35戦闘機は1機で116億円。ちなみに、F35戦闘機1機分で認可保育園が90園できて8100人の子どもが保育を受けられ、6機分で日本中の待機児童が保育園に入れるのです。

今やるべきは景気対策です。そのために必要なのは大企業の内部留保を吐き出させる政策と、まずは消費税10%引き上げ中止です。景気の悪化により完全にアベノミクスの化けの皮が剥がれました。なぜか微増した支持率も早晩下落することでしょう。国民の怒りを今夏の参院選にぶつけてアベ自公政権を政治の舞台から引きずり下ろすことが急務となっています。

2019年5月9日木曜日

不肖・三田登がモノ申す!(107)


憲法集会に昨年を上回る6万5千人が参加!
八千代市民参上!(後列右から2番目が私です)
メイン会場前には参加者でぎっしり!
すでに多くの方々が情報発信しているので「いまさら」の感もありますが、去る5月3日に東京臨海広域防災公園で開催された「平和といのちと人権を!許すな安倍改憲発議・憲法集会」に、八千代市で共に活動している仲間10人と参加しました。例年は倍以上の参加でしたが、千葉市で同趣旨の集会があるので分散した形になりました。

当日は、昨年を上回る6万5千人の参加。メイン集会冒頭でゲストスピーカーの音楽家・湯川れい子さんは「私は八十三歳だが、9条を守るため残り時間をかけたい。あらゆる理屈を超えた世界の宝だ」と決意を述べていました。
憲法記念日の5月3日の朝日新聞アンケート
この日の朝日新聞朝刊でも憲法に関するアンケート調査結果が掲載されていました。「いま憲法えを変える機運か?」という設問に72%が「高まっていない」と回答しており、自民党支持者でさえも61%が同様の回答。やはり多くの国民は憲法を守る立場なのです。

憲法は時の権力者の横暴を規制するためのものなのに、その上に君臨しようとする、驕るアベを打倒しなければ、平和も命も人権も守ることはできません。

皆さんの発言はどれも素晴らしかったけれど、特に東京朝鮮中高生の皆さんの発言と会場に響く歌声は美しく、琴線に触れました。

この日は「9条の会・千葉県地方議員ネット」の旗も持参
集会後は、日頃からおつきあいのある隣町の習志野市民20人と連帯してデモを貫徹。もちろん、その後の飲み会にも連帯(笑)して盛り上がったのは言うまでもありません。

2019年5月1日水曜日

不肖・三田登がモノ申す!(106)

改元を政治利用するアベ政権
この間の、世間での憑りつかれたような「改元」と「天皇退位・継承」の報道合戦。いささかゲンナリしていたところ、昨日に看過できない報道がありました。「元号案見た首相『うーん』。追加案依頼」と、朝日新聞の記事。「新しい元号『令和』の選定過程を検証すると、安倍晋三首相主導の強い政治色が浮かんできた」と指摘しています。

アベは、令和で「一億総活躍」(アベの発想では、令は命令の令なのでしょう)を体現したがったが、「首相の元号ではなく、次の時代の元号。政権の政策につなげて『安倍色』を出し過ぎれば、政治的なリスクになりますよ」という官邸幹部の当たり前の進言がされたとのこと。アベがそれを理解できたかどうかは定かではありません。
しかも「新元号は、4月1日に有識者懇談会、衆参両院正副議長への意見聴取、全閣僚会議を経て決まっていたが、安倍首相は、政府がこうした国民代表に意見を聴く前に、新天皇となる皇太子に元号案を説明していた」というのです。

そもそも憲法4条は天皇の国政関与を禁じており、この一連のアベの動向は実は日本会議などの要請に基づいたものでした。政治利用しか考えていないアベは、明らかな違憲行為を一国の総理が行うという、まさに独裁政治家にして愚か極まりない正体をまたもや露わにしたのです。

案外と「元号と天皇が変われば、アベ戦後最悪政権の悪行がチャラになる」と本気で考えているのかもしれません。