2016年9月24日土曜日

市議会レポート⑲

9月議会で一般質問を行ないました!
いま、市民の知る権利が危ない!情報公開制度の拡充を!
かつて、「情報公開と市民参加の市政」を旗印に市長選で当選した秋葉市長でしたが、まったくの期待ハズレだったことが、この3年間で明々白々になりました。

選挙前から約束していた、ハコモノ建設事業である「新川周辺地区都市再生整備計画」に対する「白紙または大幅な見直し」を当選直後に全面撤回してハコモノ推進派に転向したことは論外ですが、かすかな期待のあった「市民参加」も、最初から用意された官製型のイベントや委員会を催して「市民の声を聞いた」というアリバイ作りに市民を動員しただけでした。

また、もう一つのウリである「情報公開」はさらに悪質です。昨年からマスコミでも報道されている「秋葉市長主導による公文書改ざん問題」を鑑み、秋葉市長は、さぞ反省しているかと思いきや、逆に市民の知る権利を踏みにじる行政を進めています。

市民の知る権利を行使する窓口として「情報公開室」がありましたが、「組織のスリム化の観点から法務課の班体制とする」として、班に格下げ。事実上の縮小化を図りました。また、部長会議などの庁内会議録が6月から情報公開室(班)にて市民が閲覧できるようになったことに合わせるように、議事録を全文筆記形式から要点筆記形式に変更したのです。

これでは会議の経緯や内容がよく分かりません。三田は9月議会の一般質問で「市による情報公開のあり方が正に問われているこの時期に、市民ニーズに逆行しているではないか!」と厳しく追及しました。

議事録の全文筆記、録音データ保管の市長答弁を引き出す!
また、庁内会議は録音されているものの、会議録を作成したら録音データを消去しているという驚くべき実態が明らかになっていることを踏まえ、「後に問題が起きた時の検証材料とするために録音データを保管すること」を求めました。この2点については今議会で市民から同様の請願が提出されています。請願は議員の紹介が必要なので、三田が紹介議員になっています。

そして、三田の追及で、「今後、庁議会議録は発言者を明記し、より詳しく全文筆記に近い形にする。また、録音データについても次年度終了まで保管する」旨の答弁を秋葉市長から引き出すことができました。これは情報公開における後退への一端を阻止したものであり、一歩前進と言えると思います。

福祉作業所民営化問題~市は障がい者福祉行政に責任をもて!
福祉作業所とは、障害によって一般的な就労が困難な障がい者の日中の活動をサポートする福祉施設です。その運営に自治体の支援は欠かせませんし、公営で福祉作業所が運営されるのが一般的です。ところが、平成26年9月に突然、民営化の方針を秋葉市長が決定したのです。

今年1月に民間事業者の公募を行ないましたが、応募はゼロ。そこで公募条件のハードルを大幅に下げて5月に再公募した結果、たった1件の応募があり、その事業者に決定してしまいました。ちなみに市から民間事業者に土地の無償貸与と3億円の建設補助金が用意されています。障がい者への日常生活支援と市民の税金の使い方が、本当にこれでいいのでしょうか?

三田は、秋葉市長に「結局、なぜ民営化なのか。なぜ民営化でなければならなかったのか」と改めて追及。秋葉市長は「民営化により、長期間において同一の事業者による管理運営を行うことができ、新たな事業の拡大にかかる設備投資や柔軟なサービスの拡大が可能となる」という従来の説明を繰り返すだけ。

そもそも、それがなぜ市でできないのか。市ではできないから民間事業者に放り投げてしまう、という無責任な姿勢は大問題であり、「障がい者福祉行政の放棄である」と厳しく責任を追及しました。障がい者福祉拡充のため、引き続き頑張ります。

(この他にカーブミラーの保守について質問しましたが割愛いたします)