2018年10月25日木曜日

なにやら四方山話(50)

~「情報公開と市民の会」が公民館まつりでパネル展示~
市の市庁舎建て替え方針を厳しく批判!

展示を熱心に読む来場者
えっ!建て替えに113億円だって?
少し前の情報発信で恐縮ですが、10月20日~21日に八千代市の9公民館登録サークルが共催する「八千代市公民館まつり」がありました。

私が事務局長を勤めている「情報公開と市民の会」も登録サークルです。同会は18年前に結成され「学習だけでなく行動もする。山椒は小粒でもぴりりと辛い市民団体」を自負しています。いわば「異端児」ですので、お祭りの類には少々場違いの感にも意に介さず毎年参加しており、パネル展示の部で辛口のアピールを続けています。

さて、今回は八千代市が老朽化した市庁舎の整備手法において「約30億円で耐震化・改修工事を行う」という従来の予定が、突如として「約113億円で立て直し」に方針転換した秋葉就一前市長(元民主)が昨年に落選(性懲りもなく来年の県議選に出馬とか)。当選した後任の服部友則市長(自民、極右団体・日本会議会員)が、何も考えず(考える能力もなし)秋葉路線を全面踏襲。

長くなるので簡単に結論だけ述べますと「財政難に苦しむ八千代市に豪華絢爛(大部分が借金)な新市庁舎は不要。国の緊急防災・減災事業債を活用すれば10億円台で済むし、その余力を他に回せば削減されている市民サービスが向上することは明白だ!」とアピールしたわけです。今後も共闘できる議員と連携して、建て替えを撤回させたいと考えています。大変ですが。
八千代市の公認キャラクター「やっち」と。
ところで、「公共施設の老朽化」は全国自治体共通の重要課題です。その点で、ベストセラー「朽ちるインフラ」で著名な根本祐二・東洋大学教授が指摘しています。著書では「総額330兆円、今後50年間にわたり年間8.1兆円。それが老朽化した社会資本の更新投資額の試算である。これでは解決は不可能だ」と結論づけています。

では、どうするのか。早い話が「3割は売るなりして処分してしまえ」というものです。同時に統廃合やPFIで乗り切れといいます。計画の策定段階でPFI業者にプランを提示してもらい、自治体は選択するだけなら、残念ながら、ここに行政のアイデンティティーは存在しません。

そして、当然、以前より市民サービスは低下するわけですが、その点、教授様は「我慢しろ」というのです。やれやれ、こんな学者様がもてはやされる(時々テレビに出ています)時代なのですね。実は、この根本教授。わが八千代市の住人で、八千代市にも同様の提言をしています。

私も知らない仲ではありませんが、どうにも教授様の後ろにはゼネコンの影がちらほら見えているのです。こりゃあ、教授様の主張を鵜呑みにすると火傷するかもしれません。
八千代市役所・本館。まだ使えるぞ!