2019年5月16日木曜日

不肖・三田登がモノ申す!(108)

~アベ内閣が「景気の悪化」を認める~
完全に剥がれたアベノミクスの化けの皮!


朝日新聞より転載
「6年2カ月ぶりの悪化」を発表!
5月13日の朝日新聞によれば、3月分の景気動向指数の基調判断について「内閣府は13日、これまでの『下方への局面変化』から『悪化』に引き下げた。景気が後退している可能性がより高いことを示しており、『悪化』の判断は2013年1月以来、6年2カ月ぶり。中国経済の減速が大きく影響した」と報道しています。3月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.9ポイント低下の99.6となりました。

政府は、あたかも「中国が悪い」とでも言いたげですが、そもそも、どれだけの国民が政府の言うように「好景気だ!」と思っていたというのでしょうか。「好景気」は一部の大資本であり、それも巨万の内部留保にして国民生活には何も反映されなかったのですから「好景気」と言われているのに肝心のGDPが上昇しなかったのは当然でした。雇用状況も「売り手市場」といいながら実態の多くは限られた業種と非正規雇用の拡大生産にすぎません。

政府は昨年から「景気は緩やかに回復している」との公式見解を維持してきましたが、それもウソだったことがバレたので「新たな判断」を公表せざるを得なかったにすぎません。

政府は「中国政府が打ち出した大型景気対策の効果が表れて中国経済が今年後半に急速に持ち直し、日本の落ち込みも一時的なもので終わるのでは」という期待があるようですが、トランプが中国からの輸入品すべてに高関税をかけるよう準備を指示。米中貿易摩擦が再燃しており可能性は低いでしょう。

実質賃金の賃金伸び率もウソ!
また、4月に厚労省が公表した3月の「毎月勤労統計」調査の速報でも、物価の影響を考慮した実質賃金は、前年同月比でなんとマイナス2.5%と大幅に下落。しかも、3カ月連続の減少でした。

これも統計不正問題で明らかになったのですが、これまでの実質賃金の賃金伸び率がウソだったことがあらためて明らかになっています。

東京新聞より転載
このさい、消費税10%引き上げを中止せよ!
このように、景気がすでに後退局面に入ったのに、アベ政権は10月に消費税を10%に増税しようとしていますが、経済音痴も甚だしい方針です。すでに多くの物価上昇や、様々な社会保障の切り捨てが進められており、そこに消費税10%が覆い被さってきたら景気悪化下での国民生活は大変なことになります。

しかし、それでも安倍総理はトランプの御機嫌取りと戦争参加しか頭にありません。日本はここにきて、アメリカ製兵器の爆買いを進めています。

実は使い物にならないイージスアショア2基で6000億円。147機購入予定のF35戦闘機は1機で116億円。ちなみに、F35戦闘機1機分で認可保育園が90園できて8100人の子どもが保育を受けられ、6機分で日本中の待機児童が保育園に入れるのです。

今やるべきは景気対策です。そのために必要なのは大企業の内部留保を吐き出させる政策と、まずは消費税10%引き上げ中止です。景気の悪化により完全にアベノミクスの化けの皮が剥がれました。なぜか微増した支持率も早晩下落することでしょう。国民の怒りを今夏の参院選にぶつけてアベ自公政権を政治の舞台から引きずり下ろすことが急務となっています。

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