2019年5月1日水曜日

不肖・三田登がモノ申す!(106)

改元を政治利用するアベ政権
この間の、世間での憑りつかれたような「改元」と「天皇退位・継承」の報道合戦。いささかゲンナリしていたところ、昨日に看過できない報道がありました。「元号案見た首相『うーん』。追加案依頼」と、朝日新聞の記事。「新しい元号『令和』の選定過程を検証すると、安倍晋三首相主導の強い政治色が浮かんできた」と指摘しています。

アベは、令和で「一億総活躍」(アベの発想では、令は命令の令なのでしょう)を体現したがったが、「首相の元号ではなく、次の時代の元号。政権の政策につなげて『安倍色』を出し過ぎれば、政治的なリスクになりますよ」という官邸幹部の当たり前の進言がされたとのこと。アベがそれを理解できたかどうかは定かではありません。
しかも「新元号は、4月1日に有識者懇談会、衆参両院正副議長への意見聴取、全閣僚会議を経て決まっていたが、安倍首相は、政府がこうした国民代表に意見を聴く前に、新天皇となる皇太子に元号案を説明していた」というのです。

そもそも憲法4条は天皇の国政関与を禁じており、この一連のアベの動向は実は日本会議などの要請に基づいたものでした。政治利用しか考えていないアベは、明らかな違憲行為を一国の総理が行うという、まさに独裁政治家にして愚か極まりない正体をまたもや露わにしたのです。

案外と「元号と天皇が変われば、アベ戦後最悪政権の悪行がチャラになる」と本気で考えているのかもしれません。

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