2018年7月9日月曜日

市議会レポート(31)

6月議会発言(要旨)その②
モリカケ疑惑・八千代市議会は国会に真相を求める意見書を提出せよ!

私が顧問を勤めている市民団体の「市民アクションやちよ」が「森友学園問題及び加計学園問題に関する疑惑に対して国会に真相を求める意見書を提出する」請願を6月議会に提出しました。自・公系会派などの反対により採択されませんでしたが、それでも意義ある取り組みでした。前回に続き、私の討論(要旨)を掲載します。
森友学園問題及び加計学園問題の経緯についての説明は、もはや不要と考えます。要は、民間事業に対する政治家の関わり方、そして、それに対する行政と官僚の旧態依然とした国民不在の実態がまたもや露わになったこと。そして、今回は、その責任が、まさに総理、副総理というツートップに問われているという点であります。

ポイントは、森友学園建設は森友ありき、加計学園建設も加計ありきだったとい通常では考えられない事実。そして、双方とも安倍総理が関わっていた可能性が極めて大きいこと。そして、安倍総理が国会で思わず「自分や妻が関わっていたら総理も議員も辞める」と、啖呵を切ってしまったことにより、霞が関のお役人は、つじつま合わせのために国会で嘘に嘘を重ね、官庁においては命とも言える公文書を改ざんしまくったこと。挙句の果て、本当に人の命も絶たれたこと。こんなことが許されていいのか、ということです。

「忖度」とは何か。辞書では「他人の気持ちをおしはかること」とあります。しかし、官庁のお役人がいくら「おしはかった」としても、命である公文書を勝手に改ざんすることは、あり得ないと言われています。つまり、そうせざるを得ない圧力があって初めて「御奉公」とか言って実行するのです。そして、官僚事務方より力があるのは上司の政治家です。

私は、今回の問題で思い起こすのが、秋葉市長当時に起きた「公文書改ざん」問題です。比較するには、いささか小ぶりではありますが、類似性を感じます。

秋葉当時市長は、改ざんという結果は認めつつも「自分は文章が長すぎないかと言っただけだ」と弁明しました。いわば「部下が忖度して改ざんしたのだから自分に直接の責任はない」旨のロジックで百条委員会でも逃げの答弁に終始しました。

しかし、私たち議会は、市長としての責任という点で、納得がいかなくて司法に告発したではありませんか。モリカケ問題も同じ視点でとらえるべきです。

今回の問題は、国有地売却の大幅値引きや決裁文書の改ざんが違法かどうかという刑事責任、虚偽の文書と答弁で国会を欺き続けた財務省の行政責任、そして首相にまつわる疑念に、ふたをしたまま幕引きをはかる安倍政権の政治責任であります。ですから、共同通信の最新世論調査では、森友問題は未決着と回答した人が78%。朝日新聞の世論調査でも、森友・加計疑惑の解明に「安倍政権が適切に対応していない」と感じる人が75%という結果が出ています。多くの国民は納得していないわけです。

私たちは地方自治体の議員ですが、政治家であります。国の問題と地方の問題はたえず連動しています。別ではありません。もし、八千代市議会議員は八千代のことだけ考えていればいいのだ、という認識があるのだとしたら、あらためるべきです。

請願にあるように「安倍政権が関与していたのではないかという疑惑に関して、真相を解明するために国会で参考人招致または証人喚問を実施」することを八千代市議会として、国会両院議長に意見書を提出し、地方の声を国政に届けるべきであるということを強く訴えます。

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