2016年5月28日土曜日

何やら四方山話(24)

「脱原発八千代ネットワーク」の月例会に参加してきました
講演する松原弘直さん
多くの市民が参加。真剣な意見交換がありました。
私も会員となっている、脱原発八千代ネットワークの月例会に参加してきました。これまで、月1回のペースで定例会を開催。原発に関する様々な学習会や情報交換を重ね、今回で第48回目となります。本日は、環境エネルギー政策研究所・主席研究員の松原弘直さんを講師に迎えました。

松原さんもメンバーである、原子力市民委員会(代表理事・河合弘之)が3月に出した声明の「電力自由化における原子力発電の問題点・原発ゼロは選択できるか」の内容に沿って講演をしていただきました。以下、要旨のみですが講演内容を報告します。

①電力自由化による原子力発電への影響として、原子力発電においては新規制基準をみたすためには、津波対策やシビアアクシデント対策等のために多額の投資が必要。原子力発電はトラブル時のコストが大きく、電力自由化化の競争下では継続が困難になる可能性が大きい。

②原子力発電の問題点として、廃炉会計制度の見直し、核燃料サイクル(再処理事業)の事業環境整備、損害賠償制度の見直しなど、電力自由化の下の競争でも原子力発電を継続させるために、経産省(政府)によって、「事業環境整備」という名の「原子力発電介護策」が講じられようとしている。

③再生可能エネルギーへの影響として、原子力は「長期固定電源」として原子力が優先され再生可能エネルギーの余地が少なくなる。

④発送電分離と電力市場の課題として、公平・中立な送配電網の拡充や運用の体制を確保する必要がある。

⑤電力自由化と原子力発電の方向性として、電力システム改革における電力自由化は、原子力発電に対して競争上の影響を与える。また、原子力発電は国民の利益に反するものであり、それを聖域として保護するための「原子力発電介護策」は不要であり、ましてや新たな補強になってはならない。と、結んでいます。

そのほか、様々な統計からの説明があり興味深い内容でした。勉強になりました。そして参加者の皆さん、お疲れ様でした。



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