セミナー会場。多くの市民参加が望まれます |
地域ねこ活動とは、一言でいえば地域での「野良猫」トラブルに対する野良猫対策のことですが、そもそも「野良猫」は人間の勝手で捨てられ行き場を失った猫たちですし、一方的な排除や無責任なエサやりだけでは問題は解決しません。
そこで、地域の方々が協力しながら不妊去勢手術、トイレとエサやりの管理を行なうことを通して段階的にでも「野良猫」を減らし、結果的に糞尿被害、騒音などが解決されていく。それが地域猫活動です。これは、平成22年に環境省が「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」を設定し、自治体とともに地域猫活動を推奨しています。
自治体、自治会、地域住民、ボランティアが連携しながら活動していくことが望ましいのですが、ボランティア活動に依存している傾向があり、とりわけ、不妊去勢手術費用の負担が重くのしかかっています。そこで、自治体が助成金制度を設けている例も増えている傾向が見られますが、まだまだ不十分です。
昨年末、私に地元自治会から「協力してほしい」との相談がありました。私は議会と行政に働きかけ、おかげさまで八千代市にも助成金制度ができました。本年度から経費が予算化され、依頼によりセミナーでも報告させていただきました。しかし、まだ周知度が限られており、セミナー参加者は14名ほど。さらなる活動の推進が求められます。これからが大事ですね。
ちなみに殺処分(捕獲は含まず)された猫の頭数は、千葉県は平成21年が5722頭、平成22年が4866頭で、いずれも全国1位。以降も上位にランクイン。悲しいことです。飼い主の心構えが根本的な問題であることはいうまでもありません。
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