2014年5月31日土曜日

不肖・三田登がモノ申す!⑭

「残業代ゼロ」が政府の「成長戦略」だって?冗談じゃない!
去る5月28日、政府の産業競争力会議(議長は安倍首相)は残業代ゼロ制度の導入方針を決定しました。これに対して当初、厚労省は表向き「慎重」でしたが、現行の裁量労働制(労使協定で弾力的に労働時間を決める)を拡大する考えを示しつつ、競争力会議の基本方針を受け入れています。職種や役職などで規制しているものの、ひとたび導入されれば歯止めが利かなくなるのは明白です。いずれにしても産業界の意向を汲んでの既定路線であることは明らかです。

言うまでもなく、労働時間は1日8時間、週40時間として、これを超える場合は労使協定(36協定)を締結し、その代りに残業代を支払うことになっており、違反した企業は労基法違反として厳しく処罰されます。その労働者にとっての大事な命綱を政府と企業が一体となって断ち切ろうとしているのです。

この方針は6月末に改定される政府の成長戦略に盛り込まれるとされています。「過労死」「ブラック企業」などが社会問題となっている状況に相反して、しかも労働者の生き血で企業を儲けさせて経済を「成長」させるなど「冗談ではない!安倍は今すぐ辞めろ!」とサラリーマンである私は怒りに震えてしまうのです。御同輩の皆さん、いかがでしょうか。

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